著者 : 桧山良昭
米軍が密かに建設したサモア諸島の基地を叩き、圧壊深度での激闘に耐え、見事に初陣を飾った伊号第400潜水艦。トラック環礁に帰還直後、連合国側が開発を焦る、新型爆弾の原料・ウラニュウムの採掘基地を撃滅せよ、との命令が下る。だが、基地のある場所は、氷山がひしめき、ブリザードが吹き荒れる南極であった!いっぽう、日本軍の動きを察知した米軍は最新鋭の駆逐艦を南極に派遣。“眼下の敵”伊号第400潜水艦に向け、激烈な爆雷戦を仕掛けるが…!圧倒的迫力で、氷海での想像を絶する戦闘を描く大人気シリーズ、好評、書下ろし第二弾。
昭和十七年、帝国海軍史上、最大最強の潜水艦・伊号第400潜水艦が、その雄姿を現わした!だが、この最新鋭艦の初陣は、米軍の侵攻により窮地に陥ったガダルカナル島守備隊への物資輸送任務であった。しかも乗員は、実戦経験の乏しい者ばかり。航海長・柳田大尉は、前途に不安を覚える。しかし、艦長・大場中佐のもと徹底訓練を経た艦は、米軍の強固な包囲網を突破!さらなる目的を果たすため、米軍が支配する“海”へ侵攻するが、彼らを待ち受けていたのは深海の地獄であった!息詰まる深海での激闘!“戦争”を極限までの表現力で描ききる、著者会心の新シリーズ、堂々の登場。
嘉永六(1853)年六月、ペリー率いるアメリカ艦隊が伊豆下田沖に現れ、日本政府との面談を要求した。老中阿部正弘をはじめとする幕府側は親書を受け取ったが、水戸斉昭ら攘夷派の動きも活発になった。再び来日したペリー軍は上陸を敢行し、日米決戦の戦端が開かれた-。
ヒトラー救出作戦失敗!富嶽隊、壊滅!戦局はついに最終局面に達しようとしていた。米軍は原子爆弾の開発に成功し、テニアン島に実戦配備した。原爆投下阻止のため、日本軍は試作機として残存するたった一機の富嶽で、テニアン島空爆をはかる。護衛機もない富嶽に乗った近藤正己隊長は、はたして日本の“運命の日”を阻止できるのか!シリーズ堂々の完結編。
“アレキサンダー大王の黄金の冠、シーザーの剣、チベットのラマの錫杖を手にした者は、無敵の力を得る”世界制覇の野望に燃えるヒトラーは、錬金術師の残した言葉に導かれて冠を入手、密かに「ラマの錫杖」奪取を命じた…。一方、陸軍スパイ竜造寺大介は、大戦前夜のインドで反英派煽動工作の後、日本民族チベット起源説を唱えて首都ラサに住む老学者斎藤五郎の下に身を寄せた。チベットでは、錫杖を持つダライ・ラマ一四世が幼少なため、列強諸外国の思惑を受けた貴族たちが対立していた。竜造寺はドイツの学術探検隊に出会うが、彼らはやがて不審な動きを見せ始めた!探検隊の正体と謀略とは?そして「錫杖」の行方は?10年の歳月をかけ、歴史の謎を追う白熱の冒険ロマン誕生。
一九九X年末、日本の登録外国人が初めて百万人を超えた。その後もさらに増え続け、遂には単純外国人労働者の入国が認められ、東南アジアから百万人を超す労働者が入ってきた。その結果、慢性的な不況にあえいでいた日本では、失業者が増え続け、産業の空洞化がそれに拍車をかけた。日本経済は沈没寸前であった-。アジア旅行社に勤める古賀茂は、台湾経済視察団を取り込んだ必殺の儲け技を思いついた。それがやがては、官僚機構から知識人までをも巻き込む大騒動に発展するとも知らずに…。近未来経済パニック小説。
1944年4月、アメリカ・タコマ市にあるB-29製造工場の爆撃に成功した「富岳」隊に次なる命令が下った。それは、ニューギニアにいるマッカーサー将軍の爆殺計画だった。ブーゲンビル島で撃墜された山本五十六長官の仇討ちに燃える近藤正己少佐は、18機の富岳を率いて出撃していった。さらに、囮部隊として空母大鳳を旗艦とする第1機動艦隊がパラオ島方面に進出…。だが、富岳隊撃滅の責任者であるドナルド・フォス中尉は、日本軍の意図を察知、迎撃態勢を整えていた。富岳隊に肉迫するP-51マスタング。新型戦闘機「旋風」登場。息をのむ大空中戦。絶好調書下ろし長編スペクタクル小説の圧巻。
1945年7月、ドイツの戦後処理、対日戦略等を協議するためにポツダムに連合国三首脳が会した。その頃、ドイツ駐在の日本陸軍残置諜報員・河村吾郎は、戦犯狩りの追及を逃れ、戦いの時をじっと待っていた。大胆にも三巨頭の暗殺を計画したのである。史実にのっとり、抜群のアイデアと卓越した構想力でパワフルに描いた力作。
1941年、日本連合艦隊は、超自然現象によって、一夜のうちに北大西洋へと運ばれてしまった。すでにヨーロッパで展開されていた英独戦に巻き込まれた連合艦隊は、英が誇る無敵艦隊と激突…次々と命中弾を受け炎上する日本駆逐隊!ようやく英海軍の猛攻を回避し、プレストに入港した山本連合艦隊司令長官は、燃料等の補給を受ける代償として、ヒトラーからの対英共同作戦案を飲む。日独共同作戦を察知した英海軍は、独Uボートの出現に苦しみながらも、死力を尽くしての反撃に…!?ついに、ドーバー大海戦の火蓋が切られた!前作〈イギリス無敵艦隊撃破編〉に続く、大好評“ドーバー大海戦”シリーズ、書下ろし第2弾。
日本の領空を侵犯したソ連の軍用機を、スクランブル発進した自衛隊機が撃堕した。航空自衛隊始まって以来の重大事件の発生に、防衛庁幹部、政府首脳はパニック状態に陥る。おりしも、陸上自衛隊にクーデターの動きが-圧倒的な迫力で読者を魅了する、近未来クライシスノベル。