著者 : 森敦
私家版 聊齋志異私家版 聊齋志異
中国清代、巷で口承される怪異譚を蒲松齢が書き綴った、怪奇短編集の白眉とされる『聊齋志異』。森敦がこの500余話から選び抜いた19話を、私家版で翻案した。妖術、呪い、幽霊など摩訶不思議な事象に加え、酒好き、大食らい、ひょうきん者、母と暮らす嫁の来てのない男らが登場し、現代にも通ずる親しみ、可笑しみも溢れている。
月山・鳥海山月山・鳥海山
古来、死者の行く「あの世の山」とされた月山。「わたし」は、「この世」と隔絶されたような、雪深い山間の破れ寺でひと冬を過ごす。そこには、現世とも幽界ともさだかならぬ村人たちの不思議な世界が広がっていた。年を経るごとに名作との呼び声が高まる芥川賞受賞の表題作ほか、「天沼」「光陰」など6篇を収録。
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