著者 : 楠谷佑
案山子だらけの宵待村で、案山子に毒の矢が射込まれ、別の案山子が消失し、ついに殺人事件が勃発する。現場はいわゆる“雪の密室”の様相を呈していたー。俊英が二度に亙る“読者への挑戦”を掲げて謎解きの愉しみを満喫させる、正統的本格推理。合作推理作家の大学生コンビが謎に挑むシリーズ第一弾!
全寮制男子校である霧森学院の旧寮「あすなろ館」。昨年起きた“ある事件”のせいでほとんどの生徒が新寮に移ってしまい、今はたった6人の生徒しか入居していない。あすなろ館の住人の一人・兎川雛太の部屋に、新たな入居者がやってきた。転入生の鷹宮絵愛。彼は動物にしか心を開いていない変人だが、優れた頭脳の持ち主だった。ある日、あすなろ館に向かう遊歩道の途中にある東屋で、学内で絶対的な権力を持つ生徒会長の湖城龍一郎が何者かに殺害された。現場の状況から犯行が可能なのは、あすなろ館の住人だけだったー!?
秋も深まり空気が乾き始めたころ恩海警察署の刑事課は連続放火事件の対応で大忙しだった。刑事の怜も泊まり込みが続き疲労が限界に達していた。久しぶりの休みの日に、顔馴染みの優秀な家政夫の光弥を呼ぼうと考えるが…。操除・洗濯・謎解きなんでもこなす優秀な家政夫とお疲れ刑事の二人が難事件を綺麗に解決する。待望の家政夫ミステリー第二弾!
仕事で忙しく、家事が行き届かなくなった刑事の怜は家事代行サービスを呼ぶことにー。そこにやって来たのは、きれいな顔立ちをした青年・光弥だった。黙々と仕事をこなす光弥との話題のひとつとして抱えている事件の話をすると、彼はあっと言う間に真相を言い当ててしまうー!
「(事件現場から)帰れと言われたので帰ります」 刑事部長の息子で高校生の霧島智鶴はどんな事件でも解決できる天才だが、最大の欠点は、究極に「無気力」なこと。 高校二年の夏をだらだらと過ごしていた彼のもとに、刑事の熱海や同級生の揚羽、女の子に間違えられる後輩の柚季らが次々と事件を持ち込む。 つながりのありそうな二件の殺人事件、豪邸に届いた怪盗からの予告状、ある作家の謎の自殺、さらには赤い紐を使った連続殺人……。 なぜか智鶴に敵愾心を持つエリート警部・上諏訪と対立しつつ、しぶしぶ事件解決に挑むがー? 無気力ミステリー、待望の第二弾!
高2の霧島智鶴はどんな難題も解決できる天才だが、最大の欠点は究極に無気力なこと。そろそろ進路も考えねばならず、労力を使わず頭脳だけで稼げる仕事はないか?と考える日々。そんな彼のもとに、失敗で現場捜査を外された落ちこぼれ刑事や同級生の揚羽、柚季らが次々と事件を持ち込む。ダイイングメッセージの謎、誘拐、脱出ゲームでの事故などに挑み…?やがて彼の隠された過去が明らかになりー。