著者 : 楢井春生
パペットのようにパペットのように
舶用機器専業の会社を経営し、日々ソナー開発に奔走する芦原俊夫はある日を境に封印していた過去と向き合うことになる。「自分には似つかわしくない人生を自分は生きている。そういう思いをどのように自分に納得させればいいのか分からない」俊夫の歩んだ道の先にあるものとは果たして…。ひょんなことがキッカケで、自分の中に眠る凶暴な一面に気づいた芦原。人は“定められし運命”から逃れることはできないのだろうかー。苦悩と葛藤を抱えながら、懸命に生きる男の物語。
駅長の娘駅長の娘
30余年前。美樹と京一はクラスの誰もが認める恋人同士だった。しかし美樹は、心療内科医として働く別の男と結婚。そして2年ほど前に自殺してしまったという。作家の“私”は、同級生の死の真相を追いかけるが…。人間の「愛」と「生」の意味に触れる文学作品。
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