著者 : 櫻本富雄
貞子と慎一と昭和十七年の春のこと貞子と慎一と昭和十七年の春のこと
理由などない。大好きなんだ。本当のことなのに、秘密だ。-わたしの秘めた思いは、いけないことだろうか。これは物語である。だが、かつてどれほどの若い男女が愛を求めそして秘めたまま…青春の只中に消えていったのだろうか。戦時を生きた筆者の綴る、十代の短い初恋物語。巻末資料「国民抗戦必携」収録!
夏が来ても折られた向日葵は夏が来ても折られた向日葵は
信州の高原別荘地で見つかった男の焼死体。現場から見つかる特殊防火液体…。事件の真相に迫るいま、大東亜戦争の闇が浮かびあがるー。聞いて欲しい命の叫びを。戦争に便乗して最大の殺戮事件を実行したのは誰だ。忘れてはならない時代の慟哭を綴る社会派ミステリー。巻末資料「国民築城必携」収録!
許されないもの 八月への強制連行許されないもの 八月への強制連行
1998年7月。交差点に飛び出した、様子のおかしな女。彼女の過去に迫る時、戦禍の影に隠された悲痛な叫びが聞こえてくる。消えることのない憎しみの連鎖を鮮烈に描き出す衝撃の社会派ミステリー。
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