著者 : 水原涼
蹴爪蹴爪
「蹴爪」闘鶏場で胴元を務める父親が、悪魔から村を守る祠をつくる責任者となった日から、ベニグノの周囲は少しずつ変わり始めた。幼なじみのグレッツェンの大切な鶏が殺され、島で殺人事件が起こり、地震で祠が倒壊しー。東南アジアの島の少年を襲う熱くて不穏な暴力を描いた傑作。「クイーンズ・ロード・フィールド」13歳で出会ったぼくたちは26年間、いつも地元のサッカーチームを応援するためにスタジアムに通ってきた。苦難を抱えた3人と一緒にいるため、ぼくは嘘をつき続けているー。甘酸っぱくてやるせなくて、でも忘れたくない、ヨーロッパの島で巻き起こる青春小説。
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