著者 : 水野凜
新進気鋭のウエディングプランナーであるエイヴリーは、パーティーで出逢った大富豪トラヴィス家の三男ジョーと意気投合し、一夜を過ごす。その日からジョーの熱心なアプローチを受けるも、彼の誘いを断りつづけるエイヴリー。実は、数年前に哀しい終わりを遂げた恋が、今もなお彼女の心に傷を残していたのだ。そのつらい経験を糧に、エイヴリーは人の幸せを裏で支える仕事に邁進してきたものの、自身の幸せな未来を想い描くことはできなくなっていた。そんな彼女の癒されない心を知ったジョーが、そっとそばに寄り添ううちに、ふたりの歩幅はゆっくりと合っていく。ところがその頃、エイヴリーに人生を一変させる大きな仕事のチャンスが舞い込み…。運命の恋に心ときめく、大人気“トラヴィス家”シリーズ待望の最新作!
夜会の喧噪を避けて、図書室に身を潜めていた公爵ロバートは、偶然そこに飛び込んできたミニーと出逢う。彼女は口先ばかりの求婚者から逃れてきたのだった。奥ゆかしく謎めいたミニーに興味を覚えるロバート。かつてミニーはチェスの名手として名を馳せたのだが、今は身元を偽りひっそりと暮らしていた。そんな彼女に、あらぬ嫌疑がかかる。反体制的なビラを書いたというのだ。ロバートは、公爵である自分がミニーに求婚しているふりをすることで疑いの目をそらせるよう協力すると提案する。実は、ロバートこそがビラを書いた張本人だった。彼の秘密と信念を知り、その純粋さに心が揺れるミニー。ロバートもまた、自分を理解してくれる彼女に、生まれてはじめて心をゆるしていた。惹かれあう二人は、それぞれの過去と身分の差を乗り越えられるのか…?
サンフアン島で小さなホテルを経営するジャスティン。仕事や仲間に恵まれ、充実した日々を送っているように見える彼女は、実は深刻な悩みを抱えていた。それは、男性を心から愛することができないということ。そんなある日、世界的に有名なゲームクリエイターのジェイソンがホテルを訪れ、二人はひと目で恋におちる。生まれてはじめて、こんなに強く惹かれる人と出逢えたことに、胸を躍らせるジャスティン。ところが直後、二人はそれ以上愛しあうことができない、残酷な宿命を知らされる。絶望したジャスティンは彼から遠ざかろうとするが、熱い想いを止められないジェイソンは、命がけの思い切った行動に出る。二人を待ち受ける未来とは…?“フライデー・ハーバー”シリーズ第4弾!永遠に輝く真実の愛がここに。