著者 : 氷室冴子
若い教師を愛する女子高生の心を繊細に彩る異色作「あなたへの挽歌」、あるフラストレーションを抱えた彼女の秘密「おしゃべり」、悲しみ、苦しみ…10代の悩みを情感豊かに猫いた「悲しみ・つづれ織り」、女の子同士のユニークな関係を軽快につづった快作「私と彼女」、さらに、受賞作「さようならアルルカン」にくわえ衝撃の文庫デビュー作「白い少女たち」。初期傑作を収録!ひりつくような焦燥感、純愛、「少女」という檻の閉塞感ー。多感で未熟な姿を鮮やかに描いた伝説の少女小説家の原点!!
名作短掌編を精選したアンソロジー「短編伝説」シリーズの掉尾を飾る一冊。今回のテーマは「別れ」。赤川次郎、浅田次郎、小川洋子、北方謙三ら錚々たるメンバーによる別離のドラマ。(解説/吉野仁)
愛だけでは生きていけない。だけど、愛がない人生はつまらない。人生にうるおいを、読書にも愛を。一口に愛といってもその形はさまざま。異性への愛、兄弟愛、祖国愛etc.収録作品のジャンルも純文学から恋愛小説、時代小説までバラエティ豊か。笑える話も、泣ける話もあって、楽しみ方いろいろ。「愛」をきっかけに、豊かな読書ライフを始めてみては?短掌編あわせて19本、自信と信頼のラインナップ。
激動の文化祭も終わり、ほっと一息のしーの。親友のマッキーが他校生からのラブレター攻勢に悩まされているのが、ちょっぴりうらやましい。そんなある日、しーのにも初めてのラブレターが届き、大喜び。でも手紙をもらうだけで満足だったはずなのに、いつのまにか初めてのデートまでセッティングされていまい、またまた大騒ぎ。さあ、どうしよう。
チヅルは小学4年生。これでもなかなかいそがしい。遊び場に突然やってきたヘンな転校生。おねえちゃんの長電話と初恋の予感。お母さんとオトーサンの秘密の取り決め。チヅルがみずみずしい眼で感じた家族や友だちのこと、かいまみた大人の世界-。夢みる少女の数々の体験を季節感豊かに描いた、甘ずっぱい連作短篇集。