著者 : 汀こるもの
勝てば願いが叶う魔法のカードゲーム誕生!バッグが欲しい、病気の友人を助けたいと、少女たちは奇妙な仮想現実世界へ飛び込み、バトルを繰り広げる。だがタダより高いモノはない。案の定、ゲームには少女たちの命を脅かす激ヤバな仕掛けが!友人がプレイヤーとなってしまった出屋敷市子は妖怪を従えてゲームに参戦、最強魔法少女モード全開で黒幕を追う(「今どきのゲームは一日一時間では終わらない」)。シリーズ短編3編収録。
見るからに怪しい山伏が中学校に現れ、市子を妖怪退治に連れだした。彼の名前は出屋敷春雅。市子の祖父だった。彼には善意しかなかった。しかし善意は時に人を追い詰める。幼い頃、市子の父・大雅が追い詰められたように。幸せな王子が、ツバメを追い詰めたように。(「貴方の人生は私のものではないのか」)ほか、純和風魔法美少女・出屋敷市子と護法である妖怪、友人たちのひと夏を描く、ほろ苦く切ないシリーズ短編4編を収録!
「オバケからメール、来ることってあると思う?」芹香の友人に届いた、死んだ少女からのメール。天狗の史郎坊は、送信したのは新種のサイバー妖怪だという。発信元は閉鎖間近のSNSサイト『テルミィ』。廃墟化しつつあるそのサイトには、現世をはかなむ少女たちが集っていた。(「貴方の人生は貴方のものではない」)純和風魔法美少女・出屋敷市子が護法たちを従え、妖怪がらみの難題を片付ける。シリーズ短編4編を収録。
葛葉芹香は、ラッキーつづき。抜き打ち試験はうまくいくし、四つ葉のクローバーを見つけたし、シークレットライブのチケットまで当たった。でも、そんな幸運には限りがあった。まさか本当に出屋敷市子の写真にそんな力があったなんて。「消せ」と言われたけど、消し忘れていた携帯電話の中の写真。まさかそのせいでこんなことになるなんて。(「幸運には限度額がある」)ほか、純和風美少女・市子と護法である妖怪たちのシリーズ作品4編を収録!
完全犯罪テクを磨く高校生たちが世間にはびこる悪を討つーそれが醍葉学園“ゼロ年代探偵小説研究部”の裏活動。援交、イジメ、立てこもりと様々な事件の解決へまとまり見せる部員たちだったが、謎の女子の入部で分裂危機が!つのる想いと少女の闇と偏る正義が非モテ系男子部員を行き過ぎた犯罪へ導いていく。元顧問・由利千早は事件阻止へ急ぐが、思わぬ災いが自分にも。