著者 : 波田野節子
無情(904;904)無情(904;904)
日本への留学を果たし、前途有望な英語教師・李亨植。裕福な両班の娘・金善馨の個人教授を頼まれ、初めて年頃の女性に接し浮き立つ彼の前に、幼い頃思いを寄せ合うも消息が途絶え、いまや妓生となった恩師の娘・朴英釆が現れるー。旧弊な社会と新文明の光明の間で揺れる日本統治下の若き男女の姿に祖国啓蒙の意を重ねて綴られた韓国文学初の近代長編小説にしてハングルで書かれた初めての知識人小説。
楽器たちの図書館楽器たちの図書館
交通事故で九死に一生を得た僕は、“何者でもないまま死ぬなんて無念だ”という思いに衝き動かされ、アルバイト先の楽器店で、ひそかにあるプロジェクトをはじめるーNHKラジオ講座のテキストで話題の表題作「楽器たちの図書館」、第2回金裕貞文学賞受賞作「拍子っぱずれのD」など8つの短編を収録。
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