著者 : 浅川洋
尾張物語尾張物語
彼女への思いに重なるのは、松姫と織田信忠の”悲痛な愛” 歴史好きの茅根が単身赴任先でたどり着いたのは、「史跡探訪集いの会」。 そこで出会った案内員の白川律子とふれあうにつれ、互いの内心にまで踏み込むように。 そんな二人の曖昧な関係は、長い時間をかけて移り変わり、衝撃的な結末を迎えるーー。 松姫は、父・武田信玄と織田信長の同盟のために信長の嫡男・信忠と婚約を決められる。 政略結婚の二人だが文を交わして仲を深め、やがて結ばれるものと思っていた。 しかし、その夢は父たちの決裂によって無惨に砕かれた。 時代の荒波に呑まれながらそれでも互いを想い続け、10年越しに再び巡り合えるかと思った矢先、 本能寺の変によって二人は永遠に引き離されてしまうのだった。 「日本史のロミオとジュリエット」と呼ばれるこの二人の恋を慈しむ主人公は、自らの思慕にどう向き合うのか……。 第一章 再会 第二章 分岐点 第三章 女友達 第四章 新しい仲間 第五章 秘めた激情 第六章 惜別
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