著者 : 海老原志穂
チベット幻想奇譚チベット幻想奇譚
伝統的な口承文学や、仏教、民間信仰を背景としつつ、いまチベットに住む人々の生活や世界観が描かれた物語は、読む者を摩訶不思議な世界に誘うー時代も、現実と異界も、生と死も、人間/動物/妖怪・鬼・魔物・神の境界も越える、13の短編を掲載した日本独自のアンソロジー。チベットの現代作家たちが描く、現実と非現実が交錯する物語。
闘うチベット文学 黒狐の谷闘うチベット文学 黒狐の谷
「幸福生態移民村」へと移住した一家を襲った悪夢とはー現代人の孤独という同時代的な問題を投げかけるチベット文学を代表する作家・ツェラン・トンドゥプの初めての翻訳小説作品集。社会や宗教、政治の腐敗に対する風刺をテーマに、変わりゆく世相や、人びとの抱える現実や苦悩をリアリスティックな筆致で描き出す作品は、チベットの人びとだけでなく、英語、フランス語、ドイツ語などにも翻訳され、世界各地で読まれている。およそ30年にわたる作家活動の中で生み出された数多くの作品の中から、珠玉の短編15篇、中編2篇を掲載。チベット文学の神髄、ここにあり!
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