著者 : 深見真
現代日本の高校生、久住海斗。異世界アトランテラの暗殺者アベル・グランジ。ある日、二人の魂が入れ替わってしまう。カイトは、暗殺者アベルとして、ごく普通の高校生の魂のまま、とてつもなくハードな暗殺任務をクリアせねばならない。アベルは敵が多い。スキを見せればすぐに殺される。アベルは、高校生カイトとして、暗殺者の魂のまま、いじめられっ子としての自分を変えていかねばならない。貧弱な身体だが、アベルには魂に染み付いた殺しのスキルがある。アベルとカイトは、夢の中でだけ会うことができる。カイトに生き残ることを要求するアベル。母を守って欲しい、いじめられっ子の自分を変えてほしい、と頼むカイト。二つの世界で同時に冒険が始まるー。
大学教授のレベッカは「死者がよみがえり、凶暴化する」一連の事件の治療薬の開発に成功した。その直後に彼女は国際指名手配犯グレン・アリアスに身柄を拘束されてしまう。アリアスの真の目的がバイオテロだと掴んだ、対バイオテロ部隊所属のクリスと米大統領直轄のエージェント・レオンは、彼の策略の阻止とレベッカの救出のため、NYへと向かうー。血塗られた復讐劇を同作映画脚本の深見真自ら完全ノベライズ!
麻布警察署刑事課二係は、管轄内の重要犯罪を隠蔽することを目的に組織された。トップアイドルの覚醒剤疑惑、大物政治家の賄賂…。手段は問わない。二係のエース、仙石は誰よりもスマートに残虐に、犯罪を揉み消す。そんな仙石の行動を見張るため、細川巡査部長は、仙石の部下として、二係内で潜入捜査を始める。極限の騙し合いの勝者はどちらか。“悪を以って悪を制す”汚職警官を描いた本格警察小説。
西暦2112年。人間の心理・性格的傾向を数値化し、犯罪係数が上昇すると“潜在犯”として捕らえられるようになった世界。システムを維持するために集められた刑事たちー潜在犯でありながら捜査の前線に立つ猟犬“執行官”と、キャリアであり執行官の手綱を握る“監視官”。新人監視官・常守朱は特殊拳銃“ドミネーター”を手に現場を駆ける。本書には、朱たちに立ちはだかる男・槇島聖護の内面が垣間見える追加シーンも加筆。
女子が苦手で地味な男子高生の塵八と、女の子が大好きで野性的な女子高生の弓華は、凄腕の殺し屋だ。とある放課後、塵八に仕事が入る。特殊部隊に所属していた、ロシア人の暗殺だ。塵八は狙撃のため、賭博が行われている建物の中で息を潜めた。照準を合わせ指先に力を込めるー瞬間、知らない女に銃を突きつけられた!女と揉めているうちに標的に気づかれてしまい…。戦闘開始。
最強と謳われる陸上自衛官・真田聖人の妻が惨殺された。妊娠六ヶ月、幸せの真っ只中だった。加害少年らに下った判決は、無罪にも等しい保護処分。この国の法律は真田の味方ではなかった。憤怒と虚無を抱え、世間から姿を消した真田は復讐を誓う。男は問うー何が悪で、何が正義なのか、を。本物の男が心の底から怒りをあらわにしたその瞬間…。残酷で華麗なる殺戮が始まった。