著者 : 渡辺裕之
“日本のCIA”と呼ばれる公安調査庁を退職して、カフェを営む影山夏樹。彼はかつて中国や北朝鮮から“冷たい狂犬”と畏怖されていた。だが突如、以前の上司から依頼があった。中国高官と接触する内閣情報調査室の幹部のスパイ行為の証拠を押さえてほしいという。取引現場は韓国のカジノ。夏樹はコンビの青木麗奈とともに韓国へ飛び立つが、そこには中国の伝説の諜報員が待ち構えていた…。息詰まる情報戦の行方は?
捜査一課の刑事・朝倉は、陸自の空挺団出身の変わり種。都内で自衛官の首が切断される猟奇殺人事件が起こり、自衛隊の警務官が捜査本部に乗り込んできた。互いの矜恃をかけて捜査を進める男達だが、朝倉は警務官が抱える秘密ー駐屯地で首を切られて死んだ別の自衛官の存在を知る。さらに米国海軍犯罪捜査局も絡み、事件はより複雑な様相に…
「襲撃犯を抹殺する。それだけだ」台北にいた傭兵・藤堂浩志を突如襲った弾丸は、傍にいた恋人美香に命中した。復讐を誓った浩志は、台湾全土に張り巡らされた包囲網を掻い潜り、敵へと迫る。一方、CIAの依頼で台湾に潜入し、ある人物を捜していた情報調査室分析官片倉啓吾も罠にかかり、窮地にー。二つの事件を結ぶ鍵とは!?決死の男たちが台湾の闇を疾走する!
板で塞がれた窓の隙間から一条の光が漏れ、血と砂がこびり付いた浩志の頭部を照らしたーヨルダンで開催された軍事見本市に招待され、特殊部隊での競技会に参加した傭兵・藤堂浩志。だが競技中、突如ヘリが爆発し、地上で待ち構えていた兵士に狙撃された!捕まった浩志に、テロリストが突きつけた卑劣な脅迫とは!?現実社会が直面する危機を描いたアクション小説。
はるか江戸時代の寛政年間に“守護六家”から分かれた“芳輝一派”。その攻撃を受け地下に潜った頭領・竜弦の命により、霧島涼は次期“青龍”を探すためタイに飛ぶ。一方里香も“芳輝一派”の痕跡をたどって沖縄から台湾へ。しかし彼女は敵の罠にはまり窮地に立たされる。里香を救うため敵地に向かう涼。絶体絶命のピンチを涼は切り抜けることができるのか!?アジアを舞台に壮大なスケールで描くアクション巨編第6弾!!
各国の傭兵を陰でサポートする傭兵代理店。そこに所属する最強の傭兵・藤堂浩志に新たな依頼が入った。紛争中のシリアで化学兵器使用の有無を調査して欲しいという。フランス外人部隊と協力し潜入した浩志。待ち受ける罠に次ぐ罠。やがて浩志は紛争を激化させて利益を得ようとする者がいるという真実を知るがー。悪魔の野心を打ち砕け!圧巻・衝撃のアクション小説。
尖閣諸島沖で三隻のはえ縄漁船が突如消息を絶った。中国公船が関わっているという情報をもとに、行方不明になった漁師を救い出すべく、最強の傭兵部隊“リベンジャーズ”が出動する!覇権主義で牙を剥く中国、為す術のない日本、傍観する米国。様々な策謀が巡らされる中、“リベンジャーズ”に最大の危機が!?やがて、シリアで暗躍した敵が浮上し…。迫力の大巨編。
大学を卒業し、新聞記者になった霧島涼。しかし理不尽と堕落が蔓延する毎日に、涼は苛立ちを隠せない。そんなある日、竜弦のもとをアメリカの俊光、中国の信虎が訪問。久々に“守護六家”の面々が顔をそろえた時、何者かの襲撃が…。さらに不気味な陰謀が“守護六家”を追いつめる。いったい誰が、何のために。やがて浮かび上がる200年前の確執。そして現れた最強の敵。涼は、“守護六家”は、生き残れるのか?
里香が単身、渡米した。目的は父と兄を殺した叔父・雷忌の行方を捜すこと。しかしその身勝手な行動は“守護六家”の頭領・竜弦の逆鱗に触れ、涼に里香を日本に連れ戻してくるよう命が下る。猶予はわずか36時間。急遽LAに飛んだ涼だったが、待ち受けていたのは謎の失踪事件と「ジャッカル」と名乗る正体不明の人物だった。やがて戦争大国・アメリカの陰謀が浮き彫りになって…。超弩級アクション小説第4弾。
気がつくと涼は北京にいた。祖父・竜弦に“傀儡の術”をかけられたのか。だが驚く間もなく、涼は現代中国の恐るべき現実に直面する。少女を狙った人身売買、官僚の堕落と暴力、ウランの闇取引、公害の垂れ流し、死体ビジネス…。それが中国だけでなく日本をも侵蝕していると知り、涼は地元の組織とともに立ち上がる。しかし、中国を覆い尽くした闇は底知れず深かった…。アクション巨編第3弾。
大学生・霧島涼のバイト先の先輩が惨殺された。そしてなぜか魔の手は涼にも及んでくる。祖父・竜弦より手ほどきを受けた古武道で苦難を切り抜けた涼は、竜弦から命ぜられた北川香織の行方を突き止めるが、さらに謎の男たちの襲撃が続く。やがて浮かび上がってきた秘密結社の存在、そして六文銭が刻まれた小柄の謎。いったい霧島家とは何者なのか?日本を守るため現代に蘇る侍たちの活躍を描くシリーズ、堂々のスタート。
自分が、戦国時代より続く“守護六家”の頭領家の跡取りだと知った霧島涼。その境遇に納得できないまま、病に倒れた祖父・竜弦の命で涼は紀伊半島へ飛ぶ。そこで目にしたのは、外国のエコテロリスト団体の横暴なふるまいだった。やがてそれが、日本の食料自給率を管理しようとするアメリカの陰謀だと知り、憤る涼。しかし敵は、竜弦にかわって頭領代行となった涼に対し、さらに巧妙な罠を仕掛けてきて…。
凶悪な人間兵器「メギド」をもうひとつの人格として持つ根岸達也。九州での闘いを終え、辿りついた北海道で見たものは、国のエネルギー政策転換の陰に蠢く巨大な利権の渦だった。やがてアイヌの聖地を舞台にした陰謀に巻き込まれる達也。そして新しい人格の目覚めが達也を苦しめていく。フラッシュバックする血塗れの殺人現場の幻覚は何を意味するのか?大好評アクションシリーズの第4弾。
人間兵器として育成された「メギド」という人格を併せ持つ根岸達也。沖縄でのマキエとの幸福な生活も束の間、ふたたび死地を求めて九州へ旅立つことになった。だが鹿児島に降り立った直後、戦中のパイロットとしての記憶が蘇った。それは元陸軍の特攻経験者のものなのか?失われた記憶を辿り、やがて閉山の危機にある炭鉱に到った達也は、労使闘争の渦中に巻き込まれた…。大好評シリーズ第3弾。文庫書き下ろし。
巨大軍需会社“大島産業”との抗争から4年ー。達也は平穏な暮らしを送っていた。が、フリーのルポライター・加藤に誘われ返還間もない沖縄に向かったことで、運命の歯車はふたたび動き始めた…。加藤が何者かに拉致され、達也の脳内に眠る人格「メギド」が目覚めたのだ。加藤が追っていた米軍の恐るべき秘密とは?達也と米兵たちの死闘の行方は?『傭兵代理店』の著者が描くシリーズ第2弾!文庫書き下ろし。
ベトナム戦争が泥沼化し、日本でも政情不安が続く1972年、奥秋川で一人の美青年が発見された。彼は記憶を失い、頭部に手術痕を残していた。キャンプ場を営む根岸に助けられ達也と名づけられた青年は、断片的に殺人の記憶が甦るようになる。やがて巨大軍需会社“大島産業”から達也に刺客が送り込まれた。だが、彼は「メギド」というもう一人の人格を自覚、敵を撃退し始める…。達也を待ち受ける凄絶な運命とは。
中国での最新戦闘機の奪還作戦に際し行方不明となった傭兵・藤堂浩志。恋人の美香をはじめ、傭兵チームは捜索をチベットで続けていた。同時期、チベット自治区で、中国人の警官を襲撃し、武器を奪っているグループの中に「参謀」と呼ばれる日系人の姿があった。彼の正体は!?浩志を追う傭兵チームはやがて彼らと衝突。チベットを巡る謀略が明らかに。
アメリカの最高軍事機密である最新鋭戦闘機F-22、通称“ラプター”が演習中ミャンマーで遭難した。タイで行方不明になっていた仲間を救いに来ていた傭兵・藤堂浩志はアメリカ、中国、ロシア、ミャンマー各国によるラプター奪回戦に巻き込まれる。世界の均衡を揺るがしかねない軍事機密を巡って、ミャンマーから中国奥地へと分け入り、緊迫の争奪戦が始まる。