著者 : 温又柔
祝宴祝宴
長女・瑜瑜が同性の恋人の存在を告白したのは、次女の結婚式の夜だった。長女の「一番の理解者」でありながら、本音では戸惑う父・明虎。葛藤を深める彼は娘たち、自らの両親、そして自分、一族三代の記憶を辿り始める。小籠包からたちのぼる湯気が、あらゆる差異を包み込む感動長篇。第44回野間文芸新人賞候補作。
魯肉飯のさえずり魯肉飯のさえずり
ママがずっとわたしの恥部だったー「もしも、あたしが日本人ならと思う」就活に失敗し、逃げるように結婚を選んだ桃嘉。優しい台湾人の母に祝福されるも、理想だった夫に一つ一つ“大切なもの”をふみにじられていくーことばを超えて届くのは、愛しいさえずり。台湾と日本のはざまで母娘の痛みがこだまする。心の声をとり戻す長篇小説。
空港時光空港時光
「出発」「日本人のようなもの」「あの子は特別」「異境の台湾人」「親孝行」「可能性」「息子」「鳳梨酥」「百点満点」「到着」…最注目の気鋭が描く、10の物語!エッセイ「音の彼方へ」併録。台湾系ニホン語人作家の飛翔作。
真ん中の子どもたち真ん中の子どもたち
台湾人の母と日本人の父の間に生まれ、日本で育った琴子、同じく台湾人・日本人のハーフである嘉玲、両親とも中国人で日本で生まれ育った舜哉。上海の語学学校で出会った3人は悩みながら友情を深めていく。日本、台湾、中国という三つの国の間で、自らのアイデンティティを探し求める若者たちの姿を描く青春小説。
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