著者 : 漆原麗
「秘書は見た目がよくて頭が空っぽがいい」 ーーなんて時代錯誤で横暴なボス! 10代で両親を失って以来、懸命に働いてきた秘書のテッサは、 妹の学費を賄うため、より待遇のいい会社への転職を決めた。 だが新しい職場で彼女を待っていたのは、 冷酷な独裁者のような社長カーティスだった。 仕事はもちろん、コーヒーの味にも文句をつけ、 あげくの果てには、自分の娘の世話までテッサに押しつける始末。 しかも歴代の秘書は皆、テッサとは正反対のセクシーな美女ばかり。 地味な私に、この人の秘書が務まるのかしら? ある日、うっかりして足をくじいたテッサは、 思いがけずカーティスに優しく介抱され、ときめいてしまい……。 ボス&秘書ロマンスの決定版! 働きづめの貧しい苦労人の秘書が気難しい魅惑の傲慢ボスに振り回されてーー? 純粋なヒロイン像を描いて大人気のキャシー・ウィリアムズ。キャラクター描写が秀逸な元祖シンデレラストーリーをお届けします。
愛が見えない彼に、 未来を見せたいと思った。 エリザベスは看護師派遣会社を切り盛りしている。 彼女が送り込んだ6人の在宅看護師が次々と追い返されたため、 エリザベス自らギリシアに飛び、患者の屋敷に出向いた。 彼の名はクリスチャン。ギリシア随一の大物実業家だ。 事故で失明し、歩くこともできない。 だが、医師の話では運動機能も視力も回復が見込めるという。 患者を励ますエリザベスに、彼は言った。 「ぼくは君が賞賛するような英雄ではない。怪物さ」 包帯をむしり取ったクリスチャンの顔には大きな傷跡があった。 エリザベスは息をのんだ。彼は傷跡さえも美しい……。 6人の看護師が拒まれた謎の屋敷には、光を失い、心を閉ざした美貌のギリシア富豪の姿が。誰も寄せつけなかった彼がヒロインだけには心を開き……。ニューヨークタイムズとUSAトゥデイのベストセラー作家ジェイン・ポーターが紡ぐ、魂を癒す感動ロマンス!
名作家イヴォンヌ・ウィタル 涙のデビュー秘話ほか 巻末に特別付録! 〜自伝的エッセイ&全作品リスト〜 大スター作家L・グレアムの乙女心をくすぐる珠玉の短編のほか、L・ゴードンのシークレットベビー物語と、名作家Y・ウィタルのデビュー作を豪華収録! 特におすすめは巻末のイヴォンヌの自伝的エッセイ。読むと、デビュー作を改めて読み直したくなります。
まさか彼の花嫁になるなんてーー 私を残酷に捨てた、初恋のあの人の。 19歳のローズは訪れたバルセロナで、長身でたくましい 黒髪の若き銀行家、ハビエルと出会い、たちまち虜になったーー 純潔を捧げた翌朝、捨てられるとは夢にも思わず。 10年後、ローズは従妹の婚約パーティで偶然ハビエルと再会する。 あのとき、妊娠したことだけでも告げたかったけれど、 彼が他の女性と結婚間近と聞かされたあと、流産したのだ。 「お会いできて光栄だ、ロザリン・メイ」ハビエルに笑顔で挨拶され、 ローズは落胆した。私の顔も覚えていないのね……。 だがハビエルは、言葉巧みになぜか彼女を スペインの実家へ連れていき、強引に結婚を承諾させてしまう! 余命いくばくもない祖父のためという大義名分を振りかざされ、自分を深く傷つけた忘れえぬ一夜の相手と、やむなく結婚したヒロインでしたがーー。大人気のスペイン人ヒーローに、情熱的に迫られる純真なヒロインの恋物語をお楽しみください。
有名一族の8人姉妹のうち、不器量なのは私だけ…。優雅さと機知に富んだ美人姉妹の中、醜いあひるの子のようなソフィーは、自分だけ生まれた病院で取り違えられたのではと思わされてきた。そんな彼女はインテリアデザイナーとして雇われた先でも、裏方しか任せられないと言われるが、ある日急遽、上司の代理で、大富豪マルコ・スペランサの屋敷を改装する仕事の売り込みを任される。ハンサムと噂の彼に直接会って、契約を結ばなければならないなんて!不安を覚えつつ、急ぎシチリアにあるマルコのオフィスへ向かったが、何時間も待たされ、ソフィーは疲れから眠り込んでしまった。そして目覚めたとき、マルコから冷たく告げられる。「無駄足だったね」
「あなたの身代わりで見知らぬ人と結婚しろというの?」双子の妹からの懇願に、アリッサは仰天した。大富豪セルゲイ・アントーノヴィッチ。彼が期限付きの花嫁を募集していると知った妹は、姉の経歴を詐称して応募したらしい。審査を通り、すでに受け取った多額の契約金は母のために使い、恋人の子を妊娠した妹は追いつめられ、泣きついてきたのだった。これは家族を守るためよ。アリッサは覚悟を決めたー契約には、子づくり必須の条項があるとも知らぬまま。夫セルゲイに魅了され、思いがけず身ごもった彼女は、出産後は用済みで契約終了だと聞き、ショックで家を出るが…。
スペインの名門富豪ディエゴは、女心を弄ぶ堕天使と悪名高い。両親の愛に恵まれず、孤独な子供時代を過ごした彼は、妻が浮気相手とともに事故死して以来、愛を信じなくなった。あるとき祖父に、兄弟のうち先に結婚した者に財産を譲ると申し渡されてまもなく、疎遠な弟マティアスの婚約を知る。だが、相手が取引先の娘リリアナと聞いて絶句した。彼女はぼくに恋していたのではなかったのか?-結婚前夜、窓辺に佇むリリアナに近づく、黒い人影…。「ヘリを待たせてある。一緒に来るか?」ディエゴが言った。
セレブが集うパーティで、派遣ウエイトレスのモリーが 客から執拗ないやがらせを受けていたとき、 見たこともないほどすてきな長身の男性が現れ、助けてくれた。 スペインの銀行家にして公爵、レアンドロ・カレーラ・マルケスだ。 モリーはたちまち心奪われ、その夜、彼の邸宅で純潔を捧げた。 だが翌朝、信じがたい言葉に打ちのめされる。 「愛人として君をぼくのそばに置いておきたい」 初めて恋した男性にお金で買われた気がして、 モリーは涙をこらえ、屋敷を飛びだした。 まさか新しい命を授かるとは夢にも思わずーー。 孤独な生い立ちにめげず、けなげに生きる貧しきウエイトレスが、富も権力も名誉もほしいままにする傲慢スペイン貴族と出逢ったら……。予測不能な恋物語を描くのが得意な大スター作家、リン・グレアムの劇的シンデレラ・ロマンスをお贈りします。
部屋の片隅で、リジーは客たちの陰湿な陰口を聞いていた。 私が恋人を死なせたというでたらめを、彼らは信じているのだ。 そんな彼女を遠くから、熱く見つめるひとりの男性がいる。 男の色香を滲ませる、ギリシアの大物実業家、セバステンだ。 乞われるままにダンスを踊り、唇を甘く貪られると、 孤独に耐えかねていたリジーは、彼の屋敷への誘いを受けた。 しかし翌朝、あまりに無情な事実を知らされて、唇まで青ざめた。 生まれて初めてベッドを共にしたのは、死んだあの人の兄だった。 近づいたのは彼女を身ごもらせて、ぼろ屑のように捨てるためーー
「あなたの身代わりとなって、見知らぬ人と結婚しろというの?」双子の妹からの頼みに、アリッサは仰天した。相手は石油富豪、セルゲイ・アントーノヴィッチ。彼が期間限定の花嫁を求めていると知った妹は、高学歴の姉の名をかたって応募したところ、首尾よく面接を通り、すでに多額の契約金も受け取ったらしい。だが、妊娠中だから、アリッサに代役を頼みたいというのだ。「これで、お母さんは家や店を手放さなくてすむわ」母を助けるため、契約金にもう手をつけたと聞き、アリッサは観念した。その契約には“子をもうける”という条項があるとも知らずに…。
一夜だけでもいい、自信に満ちた魅惑的な女性になれたら。 その一心でティナはベネチアの仮面舞踏会へ出かけ、 身を捧げたいと思えるすてきな男性とめぐりあった。 「仮面はつけたまま、名前も明かさないことにしよう」 耳元でささやかれた言葉に、彼女はうなずいた。 ところが、夢のような時間を過ごしたあと、 どうしても素顔を見たくなり、眠る彼の仮面をそっとずらした。 まさか初めての男性が、兄の仇敵の侯爵ニコだったとは! 皮肉な運命に愕然とし、ティナは無言でその場を逃げだした。 だが2カ月後、ティナはその身に小さな命を宿していて……。 父親の愛を知らずに育った自分と同じ思いをさせるにしのびなく、侯爵ニコに妊娠を告げたティナ。ですが、強引に城へ連れ去られて……。シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を彷彿させるドラマチックな恋を、リン・レイ・ハリスが繊細な筆致で綴ります。
完璧な花嫁を演じることも、 有能な秘書の務め。 キャリーはギリシア人富豪アンドレアスの個人秘書になった。 採用早々、セーシェルにある彼の別荘に同行を求められたが、 そこで待っていたのは秘書とは名ばかりの仕事だった。 食事から風呂の支度まで1日24時間、彼の世話を焼けという。 彼女に用意された部屋はアンドレアスの寝室の続き部屋で、 鍵をかけることすら許されない。キャリーは自身を戒めた。 彼は私の大切な妹を破滅させた敵。惑わされてはだめよ。 だがアンドレアスは彼女の“正体”を見抜いた上で冷酷に告げた。 きみは6カ月間、僕の妻になればいい。それで解決だ、と。 人気急上昇中の作家、ミシェル・スマートが描く、スリリングなボスと秘書のロマンスをお楽しみください。あえて妹を破滅させたアンドレアスの個人秘書となったキャリーには、ある狙いがありました。ところがそれを逆手にとった彼に脅迫されてしまい……。
わたしは明日結婚するーー 愛する女性を亡くした富豪と。 〈僕には君しかいない。君を命がけで愛している〉 冷淡な男性に騙されて深い傷を抱えていたイモージェンは、 古本の詩集に挟まれていた愛の手紙に心を揺さぶられた。 これほど愛情深い人に、ひと目でいいから会ってみたい……。 手紙の主を探し当て、壮麗な館にたどり着いた彼女は 大富豪セスに迎えられ、いつしか互いに身の上話をしていた。 恋人を亡くして以来、人を愛せなくなったというセスは 彼女の過去を知ると、愛情の介在しない便宜結婚を提案した。 僕は君を捨てたろくでなしとは違う、信じてほしいと言って。 過去の傷に苦しみながらも愛を諦めきれず、すでに彼に惹かれ始めていたイモージェンでしたが、悩んだ末に愛なき結婚に同意します。叶わぬ恋に身を焦がしながら豪奢な結婚式に臨む無垢な花嫁の運命は……。愛なき富豪と夢見る乙女の切ないシンデレラストーリー。
ララの母と姉は夫に虐げられながらも、生活のために別れられない。 そんな二人を見てきたララの男性不信は根強かったが、 彼女は赤ちゃんがほしかった。それは叶わぬ夢のように思えた。 ある雪の夜、空港で足止めされたララは男性から声をかけられる。 見るからに裕福でセクシーな彼はスレイド・バロンと名乗り、 一夜の戯れにララを誘った。ある決心をして、彼女は受け入れたーー 1年半後、ララはかわいい坊やを産み、ひとりで育てていた。 幸せだったが、ほどなくして、選んだ相手が悪かったことを知る。 一夜では満足できなかったスレイドが富の力でララを捜しだし、 自分そっくりの男の子の存在を知ってしまったのだ! パワフルでワイルドな富豪ヒーローに定評のあるS・マートン。名家出身のスレイド・バロンはプレイボーイを絵に描いたような放蕩者でしたが、息子の存在を知ったとたんに変貌。男性不信のヒロインが、父性に目覚めたヒーローの激しい愛に翻弄されます。
図書館司書のネルは、ひょんなことからルイスと出会った。 彼はネルがかわいがっている姪の恋人の従兄弟で、 スペインでその名を知らない者はないほどの富豪だった。 雲の上の人よ。そんなふうにルイスを見ていたネルも、 彼からの熱いまなざしを受け止め、ついにすべてを捧げた。 だが眠りに落ちた彼が呟いたのは、知らない女性の名前ーー ベッドを飛び出し、ネルはそれきり彼の前から姿を消したが、 やがて身ごもったことを知る。ネルにとっては愛の結晶だった。 ひとりで産み育てるつもりだったが、ルイスが現れ、 愛はないが子どものために、と残酷な求婚をするのだった。 ピュアで健気なヒロインと、傲慢なラテン・ヒーローを描いて人気のK・ローレンス。家族の面倒を見るためにすべてを犠牲にしてきたヒロインに唯一残されたのは、愛した人の赤ん坊……。決して愛を口にしないヒーローの過去が、涙を誘います。
キャリンは、義兄夫婦の結婚記念パーティに出席するため実家に帰った。 失恋のショックでいつの間にかグラスを重ね、酔ってしまったところを、 長身の男性に強くたしなめられ、会場から連れだされた。 黒髪に黒い瞳をもつ精悍なその男性の名は、 ラフェ・エドゥアルド・アルバレスーー世界的な大富豪だった。 キャリンはたちまちラフェに心奪われ、情熱に身を任せるが、 翌朝、自分の行動を恥じ、彼に冷たくしてしまう。 怒って祖国へ帰ったラフェに、やがて知った妊娠を言いだせぬまま、 9カ月後、キャリンは赤ん坊を産んだ。 そこへラフェが突然姿を現し……。 ベスト・ブック・オブ2002と題して、この年に最も話題を呼んだ傑作をお贈りします。一夜の契りを交わした大富豪の要求は、子供のための結婚。シリアスかつドラマチックな作風で人気のベテラン作家、サンドラ・マートンが描く、シークレットベビー物語です。
ウエディング・プランナーのガブリエラは、ローマ屈指の名門ホテルのオーナー、アリムに恋していた。美人の元恋人たちが口々に彼の冷酷さを嘆こうと、耳を貸さずに。あるとき、優秀な働きぶりに目を付けたアリムから声をかけられ、親密な誘惑を受けたガブリエラは、一夜の恋と知りながら純潔を捧げてしまう。翌朝、彼は自身が異国の皇太子だと明かし、戴冠までの愛人になれと迫るが、妊娠は認めないと言い放った。なんて私は愚かだったの?逃げだした彼女は知らなかったーよもやアリムの子を宿し、秘密裏に産み育てることになろうとは。
訪れたバルセロナで、19歳のローズは 若き銀行家ハビエルと出会い、結ばれた。 だが、ふたりの恋が砕け散るのに時間はいらなかった。 10年後ーー従妹の婚約パーティで、 はからずもハビエルと再会した彼女は、激しく動揺する。 あのあと、ローズはせめて妊娠したことだけでも告げようとし、 彼が他の女性との結婚を控えていると聞かされて、流産したのだ。 ハビエルはローズの顔も覚えていないのか、社交的な仮面をつけ、 「お会いできて光栄だ、ロザリン・メイ」と笑顔で挨拶した。