著者 : 瀬那和章
月の葉書房の『リクラ』編集部で働く柴田一葉。夢もなければ恋も仕事も超低空飛行な毎日を過ごす中、憧れのモデル・灰沢アリアの恋愛相談コラムを立ち上げるチャンスが舞い込んできた。期待に胸を膨らませる一葉だったが、女王様気質のアリアの言いなりで、自分でコラムを執筆することに…。頭を抱えた一葉は「恋愛」を研究しているという准教授・椎堂司の噂を聞き付け助けを求めるが、椎堂は「動物」の恋愛を専門とするとんでもない変人だった!恋に仕事に八方ふさがり、一葉の運命を変える講義が今、始まる!
全てを懸けて臨んだオーディションに落ち、女優になる夢を諦めようとする国木アオ。自室で失意に暮れる中、突如地震が発生、目の前に一人の男ー幼馴染の森久太郎が現れた。聞けば久太郎は、約束を果たす時が来ると、その場に瞬間移動する体質になってしまったという!極上の感動を“約束”する傑作恋愛小説。
高校時代、映画同好会に所属し、いつかみんなで映画を撮って食べていくことを夢にしていた4人。自主制作映画のコンクールで入賞したり、ミニシアターで期間限定上映をしたりと、夢に向かって順風満帆に進んでいた、はずだった。しかし突然、中心メンバーの一人である石田サキは3人に何も告げず、消えてしまった。チームは解散、3人はそれぞれの道を歩き出し、12年が経った。そんなある時、サキの居場所を知らせる、暗号めいた電話が掛かってきてー。
春風と名乗る花魁の幽霊に取り憑かれた書道一筋の内気な大学生・多摩子。二人で結成した「最強の恋愛アドバイザー」の噂は大学内でますます有名になっていた。そんなある日、思いがけず親友の林檎から「好きなひとが、できました」と打ち明けられる。親友の恋の悩みに、自分自身の恋。そして書道家としての進路に揺れ動く多摩子が最後に選ぶ道は?!恋に迷うすべての人に贈る物語。
かわいい形をしていて誰にでも好かれるけれど、すぐに飽きられるイチゴのような女の子。でも、こんな自分になりたかったわけじゃないのにー。今の自分がどこか好きになれない。メーカー勤務の四人の女性たち。二十代後半の彼女たちが出会った、人生を変えるかもしれない恋愛と友情を描く連作短篇集。
書道一筋の内気な大学生・多摩子は古い簪を見つけた夜、春風と名乗る花魁の幽霊に取り憑かれてしまう。「本物の恋が見たい」突拍子もない春風の心残りを取り除き成仏させるため、自分の体を貸して恋に悩む人の相談にのるはめに。かくして、巧みな花魁の手練手管を武器にする「最強の恋愛アドバイザー」が誕生した!妖艶な花魁と地味な書道女子があなたの恋を応援します!
港の見える丘公園・あけぼの子どもの森公園・石神井公園・航空記念公園、そこでしか起こりえない、四つのちいさな奇跡。公園には、あちこちにたくさんの人たちの思い出が隠れている。