著者 : 爽々
「十年前の夏、おれは彼女を“殺して”しまったー」。大学生の透には、忘れられない苦い記憶があった。それから人と関わることをずっと避けてきたが、ある日幼馴染みの空から一通の招待状が届く。それは彼が開発する新ゲームのテストプレイに参加してほしいという依頼だった。久しぶりに同級生六人と再会して、束の間の懐かしさに浸る透。しかしこのゲームは、十年前の事件ー朱音の死の真相を暴くべく仕組まれたものだった!賞金に目がくらみ、一人また一人とゲームから脱落する中、明らかになっていく真実。全てを知った透は朱音を救えなかった過去と向き合い、今度こそ大切な仲間たちを守ろうと決意するがー!?
「ね、流れ星を見るのは難しい?」今も昴の耳もとに聞こえるのは、高校生だったあの日、旧灯台で一緒に星を見ていた月菜の声。大人になっても昴はあの夏に囚われたまま。しかし、老朽化が進んだ旧灯台が壊されるというニュースを見て、昴は帰郷することに。月菜との思い出は自分にとって何なのか。そして、時が流れた旧灯台で昴が見つけたものとは…?ノスタルジック青春ストーリー。
わたしはこの世界が嫌いだ。そんな気持ちを隠して無難に生きてきた女子高生の佐伯真魚。ある日、手紙で呼び出され校舎の屋上に向かった真魚は、そこでクラスメイトの九条シキから奇妙な話を聞く。「聞いて、佐伯さん。あと七日で世界が終わるんだ」このまま世界を滅ぼすか。それとも自分の存在を消すか。天使の羽を持つ九条は、真魚をその究極の選択者に選んだという。信じられない真魚だったが、翌日、教室から見るいつもの景色から、何かが失われていることに気づきー。世界の終わりまでの一週間。真魚が見つけた“答え”とは?感動の青春小説!
幼なじみの高遠原櫂から急に呼び出された時計紡は、おメダイを渡される。「今朝、おまえに渡さなきゃいけないんだ」それが唯一の違和感、いつも通りみたいな朝。櫂の妹、暖と戯れ笑いながら登校したのに、暖は死んだー。屋上から落ちたのだ。受け入れ難い思いで願った紡は…!?運命の朝は繰り返される。死ぬ未来を死なない未来に変えたいなら。奇跡の恋物語!