著者 : 犬塚理人
「警察でも探偵でもない。検事だからこそ掴める真実を、私が暴いてみせる」 宗教団体〈サンクチュアリ〉の周囲で続く不可解な死。 事件の裏に隠された「もう一つの真相」を暴くため、若手検事の瑞穂は現場に向かう! ★★★★★ 連続殺人の生き残り、遺体を盗まれたアイドル、DV夫の妻子殺しーー。 犯人は確保した、はずだった。 地方研修を終えたばかりの検事・一色瑞穂は、東京地検で事件捜査に携わる刑事部本部係に着任する。司法修習生時代の教官で憧れの上司・高宮誠一郎の勅命で「複数の若い女性を殺害し、公判直前に証言を翻した」という被疑者を任される。唯一生き残った女性の聴取で目にしたのは新興宗教〈サンクチュアリ〉のシンボル・五芒星の跡。そして次々起こる殺人事件。危険を顧みず現場の最前線へ立ち向かう瑞穂は、やがて全国民を巻き込む「黒い計画」にたどり着く。 『人間狩り』でネット私刑を、『眠りの神』で安楽死を描いた社会派ミステリの実力派。 今度のテーマは「教義VS正義」!
狛江市の、とあるマンションの一室で姉妹が惨殺される痛ましい事件があった。犯人として逮捕され、裁判員裁判にかけられたのは、五十嵐和馬。現場で慌てている姿を見たという目撃証言、妹と金銭トラブルがあったという事実により有罪ーーそれも、死刑判決になるだろうと目されていた。二ノ宮智樹はこの公判の裁判員に選ばれていた。審理が進む中、裁判員のうち有罪に慎重な姿勢をみせる八木麻衣子だったが、一転、有罪派になって結審。時をおき、智樹は麻衣子と付き合うようになるが、これは冤罪だったのではないかと疑い始めた麻衣子が姿を消してしまうーー。 社会派ミステリ作家が挑む渾身のリーガルミステリ!
スイスで黙認されている安楽死=自殺幇助を行う団体のスタッフである若き医師・絵里香は東京で起こった自殺幇助事件の真相を確かめるために日本に渡る。尊厳を守るため死を選ぶことは正しいのか、それともーー。
有栖川有栖氏、推薦! 第38回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作が登場。 それは、誰もが味わえる後ろめたい悦び。 ネットを利用して、凶悪事件の“元”犯人に私刑を下そうとする〈自警団〉。 これは正義か? 現代人の深層を刺激するサスペンス・ミステリ! 14歳の少年が少女を殺害、眼球を少女の親に送りつけた、20年前の女児殺害事件。その犯行映像が突如、闇オークションに出品された。当時の捜査関係者なら犯行映像を持ち出せたはずーー人事一課監査係の白石は捜査を開始する。 カード会社で督促の仕事をする江梨子は、一本のクレーム電話をきっかけに、ある男の悪行をネットに晒した。動画は警察が動くほど話題となり、かつてない満足感を覚えた江梨子は、悪人を“炎上”させ懲らしめる〈自警団〉サイトにのめり込んでいく。〈自警団〉でも積極的に活動する少年・龍馬と、サイト管理人の弥生と親しくなった江梨子。三人は、次の獲物を決める。近頃、犯行映像流出騒動で話題の元少年Aだ。龍馬の活躍で元少年Aの素性を突き止めるも、事態は思わぬ方向へと転がっていき……。 凶悪事件犯行映像流出元を追う警察、私刑を下すべく元犯人を追う〈自警団〉。 二つの“正義”が重なったとき、本当の物語が姿を現す!