著者 : 瑪々子
オーレリアには、こめかみに醜い傷がある。 それはかつて婚約者のトラヴィスを庇ったことにより負った傷であり、 その後トラヴィスのオーレリアに対する態度は少しずつ冷たくなっていった。 ーー傷心の最中、トラヴィスとの別れを選ぶオーレリア。 すると時を同じくして、彼女のもとに現れたのは一人の少年だった。 「あなたにお願いがあります。僕の兄のギルバートを看取ってはいただけませんか?」 かつて天才と呼ばれていた魔剣の使い手であるギルバートの家から持ち込まれた、 一つの訳ありの縁談。 居場所を失っていたオーレリアはそれを受けることを決めるがーー? 一人の令嬢が、傷ついた果てに真実の愛を手に入れるまでの ハッピーエンドラブストーリー!
白銀の髪と人形のような無表情さから「氷の聖女」と呼ばれ、虐げられてきたアマリリス。ある日、聖女の力を武力のために使うことを拒んだせいで婚約者と妹に偽聖女の濡れ衣を着せられ、聖女の地位を奪われてしまう。 魔物の巣窟に捨てられて窮地に追い込まれたアマリリスを助けてくれたのは、隣国の天才魔術師・ヴィクターだった。彼のように「人のために力を使いたい」と願ったアマリリスは、ヴィクターに魔法を教わることに。そして無自覚に精霊の加護を得ていたアマリリスは、真の聖女としての力を惜しみなく発揮すると、襲い掛かってくる魔物から国を守り、傷ついた民を癒やしたりと大活躍! 人々から愛され、笑顔を取り戻していくアマリリスは、次第にいつも献身的に自分を支えてくれるヴィクターへの気持ちが募っていき…。 濡れ衣を着せられた聖女×隣国トップの天才魔術師 自ら幸せを掴む異世界ラブファンタジー!
「僕は医師から余命一年と言われているから、結婚までは持たないと思う。」 ある日、オークリッジ伯爵家の養子の少女エディスのもとに、グランヴェル侯爵家の長男ライオネルとの縁談が舞い込んできた。 本来この縁談はエディスの義姉のダリアに持ち掛けられたものだったが、余命も少なく病弱な見た目のライオネルを見たダリアが両親に懇願し、自分の身代わりとしてエディスを縁談相手に仕立て上げたものだった。 義姉のダリアも義父母の叔父夫婦も、誰もライオネルの回復を信じていない。 そんな中で、エディスだけが誠実な性格のライオネルの回復を信じ、婚約者として彼を献身的に支え始める。 すると徐々に奇跡的な回復をみせる彼は元の美しい姿を取り戻し始め、エディスのことをすっかり溺愛するようになり……? 一つの余命宣告から始まる二人のハッピーエンドラブストーリー、ここに開幕!