著者 : 生田耕作
愛書狂愛書狂
フローベール「愛書狂」、デュマ「稀覯本余話」、ノディエ「ビブリオマニア」、アスリノー「愛書家地獄」、ラング「愛書家煉獄」、古本黄金時代、世人の想像を絶する愛書家たちの倒錯的生態を描いた究極の書痴小説五篇。その狂乱の歴史と実態を綴った評論「フランスの愛書家たち」を併録。
聖なる神聖なる神
バタイユの思想の総決算、「聖なる神」の無削除完訳。「私は哲学者ではない、狂人か、それとも聖者だ」二十世紀世界を震撼させた破天荒の思想家ジョルジュ・バタイユ。バタイユは爆弾を投下しながら書く。この爆撃のあとに無傷で立ち直れる者、それは…「創造主」(神)を除いて他にはいない。
世界の果てまで連れてって世界の果てまで連れてって
「スカートに導かれて魂へ到達した」「臀に魂はない」-。70の坂を越えてなお貧欲に男漁りを続ける老女優テレーズをめぐる、狂気・反逆・無償の犯罪・自由と宿命の相剋。卓抜な警句が奔流のように迸り、濃密な香りを漂わす禁断のエロスの華が妖しく咲き乱れる世紀の奇書。
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