著者 : 生田耕作
愛書狂愛書狂
フローベール「愛書狂」、デュマ「稀覯本余話」、ノディエ「ビブリオマニア」、アスリノー「愛書家地獄」、ラング「愛書家煉獄」、古本黄金時代、世人の想像を絶する愛書家たちの倒錯的生態を描いた究極の書痴小説五篇。その狂乱の歴史と実態を綴った評論「フランスの愛書家たち」を併録。
眼球譚[初稿]眼球譚[初稿]
二十世紀最大の思想家・文学者のひとりであるバタイユの衝撃に満ちた処女小説。一九二八年にオーシュ卿という匿名で地下出版された当時の初版で読む危険なエロティシズムの極北。恐るべきバタイユ思想の根底。
聖なる神聖なる神
バタイユの思想の総決算、「聖なる神」の無削除完訳。「私は哲学者ではない、狂人か、それとも聖者だ」二十世紀世界を震撼させた破天荒の思想家ジョルジュ・バタイユ。バタイユは爆弾を投下しながら書く。この爆撃のあとに無傷で立ち直れる者、それは…「創造主」(神)を除いて他にはいない。
生田耕作コレクション(3)生田耕作コレクション(3)
情熱の都市セビリアを舞台に、希代の妖婦コンチャに魅せられ、炎を精練しつくした冷たい情熱にひきこまれてしまった一人の男が繰り広げる、苦悩と陶酔の華麗な絵巻。世紀末耽美頽唐派の代表的作品。
生田耕作コレクション(2)生田耕作コレクション(2)
絶界の孤島に君臨する女城主モナの城にたどり着いた主人公が、エロスの秘儀を目指して昇りつめる過程を、卓越した芸術的手法で著した異色作。衝撃的な内容で騒然たる話題をさらった、倒立のビルドゥングス・ロマン。
世界の果てまで連れてって世界の果てまで連れてって
「スカートに導かれて魂へ到達した」「臀に魂はない」-。70の坂を越えてなお貧欲に男漁りを続ける老女優テレーズをめぐる、狂気・反逆・無償の犯罪・自由と宿命の相剋。卓抜な警句が奔流のように迸り、濃密な香りを漂わす禁断のエロスの華が妖しく咲き乱れる世紀の奇書。
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