著者 : 石原しゅん
花房藩 釣り役 天下太平〜五月の恋の吹きながし〜花房藩 釣り役 天下太平〜五月の恋の吹きながし〜
城下では有名人であり特に釣好きの間では天賀太平よりは「天下太平」、あるいは顔がそっくりな「へのへのもへじ」を縮めて「へのじ」と呼ばれるこの物語の主人公は、天賀太平二十三歳。花房藩五万三千石で釣り役を務めている。やる事なす事すべて頓珍漢、だけどなぜかみんなに愛される釣り侍は、「天下太平日々是れ好日、世はなべて事も無し(今日は天気が良くて嬉しいな)」を口癖に、今日も竿をふるのである。
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