著者 : 石塚久郎
【概要】 19世紀から20世紀にかけての英米文学作品8編を、「障害とケア」「視覚障害」「聴覚障害」「補綴」「知的障害」の5つのテーマに編む。 文学の中で障害はどのように描かれてきたのかーー それは単なる表現上の装置に過ぎなかったのか、それとも社会の暗黙知を揺さぶる契機になりえたのか? 作品を通じ、多様な視点から障害と社会の関係を問い直す、初の障害文学アンソロジー。 【目次】 1 障害とケア ペン・モーファの泉 エリザベス・ギャスケル/石塚久郎訳 2 視覚障害 盲目の男 D. H. ロレンス/大久保譲訳 世慣れた男 アーネスト・ヘミングウェイ/石塚久郎訳 3 聴覚障害 鍵 ユードラ・ウェルティ/ハーン小路恭子訳 4 補綴 足の不自由な者は先に入ってよい フラナリー・オコナー/馬上紗矢香訳 脚 ウィリアム・フォークナー/岡田大樹訳 5 知的障害 ヨダレ病棟できいた話 ジャック・ロンドン/大久保譲訳 あの子 キャサリン・アン・ポーター/石塚久郎訳 解説 石塚久郎 1 障害とケア ペン・モーファの泉 エリザベス・ギャスケル/石塚久郎訳 2 視覚障害 盲目の男 D. H. ロレンス/大久保譲訳 世慣れた男 アーネスト・ヘミングウェイ/石塚久郎訳 3 聴覚障害 鍵 ユードラ・ウェルティ/ハーン小路恭子訳 4 補綴 足の不自由な者は先に入ってよい フラナリー・オコナー/馬上紗矢香訳 脚 ウィリアム・フォークナー/岡田大樹訳 5 知的障害 ヨダレ病棟できいた話 ジャック・ロンドン/大久保譲訳 あの子 キャサリン・アン・ポーター/石塚久郎訳 解説 石塚久郎
天然痘、コレラ、インフルエンザー突然襲いくる見えない恐怖。神罰論、環境説、帝国主義、性差別、戦争などと絡み合い、記憶と忘却の狭間で人類社会に大きな禍根を残してきた疫病を描き、コロナ・パンデミック後の世界を考える指針となる七編。
損なわれた医師、医療と暴力、看護、最期、災害など7つの主題別に、生と死、理想と現実の狭間を描く14編を収録。医療と文学を繫ぐ医療人文学の視点から編まれたアンソロジー。 <目次> 1.損なわれた医師 オールド・ドクター・リヴァーズ……ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ 千にひとつの症例……サミュエル・ベケット 2.医療と暴力 センパー・イデム……ジャック・ロンドン 力ずく……ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ 人でなし……リチャード・セルツァー 3.看護 貧者の看護婦……ジョージ・ギッシング アルコール依存症の患者……F.スコット・フィッツジェラルド 一口の水……T.K.ブラウン三世 4.患者 利己主義、あるいは胸中の蛇ーー未発表の「心の寓話」より……ナサニエル・ホーソーン 診断……イーディス・ウォートン 端から二番目の樹……E.B.ホワイト 5.女性医師 ホイランドの医者たち……アーサー・コナン・ドイル 6.最期 ある寓話……リチャード・セルツァー 7.災害 家族は風のなか……F.スコット・フィッツジェラルド 解説……石塚久郎 1.損なわれた医師 オールド・ドクター・リヴァーズ……ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ 千にひとつの症例……サミュエル・ベケット 2.医療と暴力 センパー・イデム……ジャック・ロンドン 力ずく……ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ 人でなし……リチャード・セルツァー 3.看護 貧者の看護婦……ジョージ・ギッシング アルコール依存症の患者……F.スコット・フィッツジェラルド 一口の水……T.K.ブラウン三世 4.患者 利己主義、あるいは胸中の蛇ーー未発表の「心の寓話」より……ナサニエル・ホーソーン 診断……イーディス・ウォートン 端から二番目の樹……E.B.ホワイト 5.女性医師 ホイランドの医者たち……アーサー・コナン・ドイル 6.最期 ある寓話……リチャード・セルツァー 7.災害 家族は風のなか……F.スコット・フィッツジェラルド 解説……石塚久郎
文学作品はこれまで病をどう語ってきたか。病は文学によってどのように意味づけされてきたのか。消耗病・結核、ハンセン病、梅毒、神経衰弱、不眠、鬱、癌、心臓病、皮膚病ーコナン・ドイル、フィッツジェラルド、レッシングら名だたる作家によって書かれた9つの病を主題とする14編。最も個人的な出来事の向こうに、時代が社会が、文化が立ち現れる。