著者 : 石崎比呂美
ニックとチャーリーは完璧なカップルだ。彼らはふたりでひとつの存在だと誰もが思っている。けれど、ニックはもうすぐ大学に進学し、チャーリーはひとり高校に取り残されてしまう。その日が近づくにつれて、ふたりの心は揺れはじめる。-僕らの愛は、遠距離に負けないほど強いんだろうか。だって言うじゃないか、初恋は永遠には続かないって…。幸せがずっと続くとも限らない。だからこそ、なんてことのない日常がかけがえのないものだと気づきたい。NETFLIXで実写ドラマも話題のLGBTQ+コミック『ハートストッパー』の続きを描いた物語“小説シリーズ第3弾!”。YAハードカバー部門NYタイムズベストセラー!
“わたしは無だ。わたしは空洞だ。虚ろで何もない”わたしの名前は、トリ・スプリング。好きなことは、寝ることと、ブログ。去年、わたしには友達がいた。今とは状況がずいぶん違う。だけどもう、終わったことだ。クリスマス休暇が終わり、また意味のない学校生活が始まったあの日、謎のブログ“ソリティア”と、マイケル・ホールデンがわたしの前に現われた。ソリティアが何をしようとしているのかはわからない。マイケル・ホールデンはわたしには関係ない。ほんとうに。
ただ“ふつうの”クリスマスを過ごしたかった。トリとチャーリーとオリバーにとって、今年の冬は試練のときだった。せめてこのクリスマスは穏やかに過ごしたいと思っている。それはオリバーにとっては、姉兄と3人で一緒にマリオカートをすることを意味し、トリとチャーリーにとっては、この数か月にあったことを乗り越えて、前を向くことを意味している。このクリスマスは、家族をどんな方向に導くのだろうー。
暗闇のなかでお互いを見つけ、愛に目覚めたフィンチとヴァイオレット。ふたりの切なく美しい日々を描いた青春の物語。涙なくして読み終えることはできないー全米で話題のベストセラー小説。