著者 : 砂川文次
越境越境
ロシア軍の侵攻から10年が過ぎたー北海道東北部は、反乱軍と化したロシア軍や指揮を逸脱した自衛隊の部隊、民兵などが群雄割拠している。陸自「支援飛行隊」のイリキは、ヘリ墜落から九死に一生を得る。救ってくれたヤマガタ、アンナと共に、血なまぐさい「無法地帯」を奥へ奥へと進んだイリキの前に、ついに究極の兵器が現れる!ロシアの侵攻により「無政府状態」と化した北海道。自衛官出身、『小隊』の砂川文次が圧倒的なリアリティーで描くノンストップ・ミリタリーアクション巨編!
ブラックボックスブラックボックス
ずっと遠くに行きたかった。今も行きたいと思っている。自分の中の怒りの爆発を、なぜ止められないのだろう。自転車便のメッセンジャー、サクマは都内を今日もひた走る。第166回芥川賞受賞。
戦場のレビヤタン戦場のレビヤタン
第160回芥川賞候補作。武装警備員としてイラクに赴いたKに、さまざまな思いが去来する。何が日常で何が非日常か。日本と戦地を隔てるものは。誰が敵で誰が味方なのか。荒涼とした紛争地、資本主義社会の裏側を乾いた筆致で描き出す。著者デビュー作「市街戦」も併録。
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