著者 : 私市保彦
夢魔八夜夢魔八夜
からくり時計の内部に閉じ込められる男、銀の鍵を握りしめ琥珀色の光の先に箱舟を発見する散歩者……静穏な日常の亀裂から姿をみせる奇怪なる夢の物語。心の深層から現れ出た8つの夢魔が織りなす幻想短篇集。 【目 次】 からくり時計 夢魔第一夜 遠 い 家 夢魔第二夜 眠 り 病 夢魔第三夜 銀 の 鍵 夢魔第四夜 標 本 夢魔第五夜 むかしの企画 夢魔第六夜 虚 像 夢魔第七夜 駆け上がる 夢魔第八夜 からくり時計 夢魔第一夜 遠 い 家 夢魔第二夜 眠 り 病 夢魔第三夜 銀 の 鍵 夢魔第四夜 標 本 夢魔第五夜 むかしの企画 夢魔第六夜 虚 像 夢魔第七夜 駆け上がる 夢魔第八夜
老嬢老嬢
アランソンで一大サロンを築くコルモン嬢をめぐり、水面下で婿の座争いが起こる。老嬢を射止めるのは文なしの老騎士か、中産階級の商人か、貧しく純情な青年か? コミカルな表題作ほか、「ボエームの王」「コルネリュス卿」「二つの夢」の四篇。
「赤ずきん」のフォークロア「赤ずきん」のフォークロア
世界中で大人気の「赤ずきん」。この話ほどさまざまな解釈を生んでいる物語はない。少女がおばあさんの血肉を食べたり、服を一枚一枚脱いでいったり、狼と同衾したり、…。これら童話とは思えないテーマを、民間伝承を通して、少女が大人になるための通過儀礼と見なし、“赤ずきん”という被りものにひそむ謎の追求によって、この「愛らしい」物語に斬新な分析を提示する。
PREV1NEXT