著者 : 笹野洋子
ひょんなことから、老婦人の住む豪奢な館に移り住むことになった「わたし」は、ある日、屋根裏部屋で美しい小箱を見つける。その箱に隠されていた秘密とは?「人生でいちばん大切なものは何?」永遠の問いへの答が告げられる、まさにその時…。雪が降り積む天使像に、世界が涙した感動のベストセラー。
本当の愛に気づかずに、なぜ人は傷つけ合うのだろう?想いを口にできぬまま、人はなぜ別れてしまうのだろう?あのとき言えなかった言葉を綴っていちばん大切な人に届けたい、「最後の手紙」。クリスマス・ボックス感動の完結編。
昨晩、友人の豪華客船パーティに呼ばれたことは覚えている。気がつくと、私はマンハッタンの埠頭で酔いつぶれていた。記憶が、すっぽり抜けている。その後の展開は言うも恐ろしい。なんと品行方正なリスク理論家の私に、幼女暴行の疑いがかけられて…。相手は友人の愛娘ときた。ドクター・リスク、絶体絶命。
日本は独力で立たねばならないー。狂信的国粋派の超大物フィクサーが仕掛けた世界金融システム破壊プロジェクト。それは日米最終戦争への宣戦布告だった。巨大証券を舞台にした闇の勢力にただ一人立ち向かう私立探偵が、日米同盟半世紀の暗部に見たものは。欧米各国で絶賛された衝撃のリアルノベル。
ウォール・ストリート・アガサ・クリスティーー『ニューヨーク・タイムズ』。ボストンに本社を置く、急成長を遂げた航空会社『スパロー・フライウェイズ』の従業員代表が殺された。折しも同社はM&Aを前にした攻防で、血みどろの社内抗争が繰り広げられていた。殺人犯は社長か重役かー、米企業社会の暗部を抉る、手に汗握る長編サスペンス。
大恐慌大不況はやはり避けられない!米株式とドルの暴落を予言し、そのメカニズムを息詰るドラマの中で見事に解明した「絵のない」劇画世界資本主義。奇想天外な設定とスピーディーなストーリー展開。-難解な国際金融を主人公にレーガノミックスの暗部を抉る、ビジネスマン必読の本格経済サスペンスノベル。
ロープスピナー=首吊り用の縄をなう人。それは西側資本主義を破壊して永久に葬り去る一大陰謀のコードネームだった。本計画の首謀者であるロシア人天才経済学者メンシコフが実行に際して下した手は4つ。資本家に「選択の自由」を要求させ、銀行を「活性化」し、財テクをはやらせ、経済面を「面白く」し…。