小説むすび | 著者 : 米山公啓

医師という肩書きは、その響きだけで特別なステータスが匂う。近年、頻発する医療ミスの根幹にはどのような原因があるのか。権力、金、性と医師を取り巻く知られざる実態にスポットを当てた！現役医師が赤裸々に描いた医療現場の内幕小説。

末期ガンによって、蝕まれてゆく心と身体…追い打ちをかける、病院の経営悪化。家族にも容赦なく襲いかかる、厳しい試練！かれらは、この壮絶な闘いに克てるのか！現役の医師が放つ、ガンとの闘いの物語。

高年齢層の爆発的増加。画期的な新薬の開発。健康保険制度の破綻。臓器移植の日常化。遺伝子治療の普及。医者の大量失業……。２１世紀は医療ビッグバンの時代だ！！現役の臨床医でもある著者が、これらの大胆な予測を元に描いたユーモア溢れる１９編の医療ショートショート集。

病院合併、医師リストラ。崩壊を予言する危険な小説！元医科大学助教授が実態を暴く書下ろし問題作。

外科医・鷹木真二郎は羽田空港で転落事故に遭い、新設のエア・ホスピタルに運びこまれた。通称ＡＨと呼ばれるこの病院は、最高の技術と設備を誇るが、またその診療のあり方から金持ち相手の道楽病院と揶揄されていた。しかし、鷹木の入院直後、何者かに占拠され院内の機能は停止、修羅場と化す…。鷹木はたった一人で犯人グループに宣戦を布告した。

勾坂、第４の事件は、多摩の台病院の派遣医として、垂水理事長から鷲峰院長の身辺調査を依頼されたときから始まった。鷲峰は、「エイリアン・ハンド徴候」という自分の意志とは関係なく手が動き、一時的にコントロールできなくなる病気を持っていた…。院内には、かつて原因不明の死をとげた二組の双子の看護婦たちの奇妙な噂が飛びかっていた。姉の死の謎を追う妹、入院患者として潜入し勾坂を助ける恋人・絵美、鷲峰の過去を次第に暴いてゆく勾坂。美貌の看護婦に襲いかかる殺人遺伝子プログラムの正体とは？冴えわたるドクター探偵・勾坂の名推理。

医科大学助教授の現役医師が満を持して書下す衝撃の医学サスペンス！身代金十億円の隠し場所を知る痴呆老人。彼の脳内に施された特殊な手術痕。十年前の誘拐事件に端を発した巨悪に青年医師が敢然と挑む。