著者 : 紺野真弓
みんな蛍を殺したかったみんな蛍を殺したかった
京都の底辺高校と呼ばれる女子校に通うオタク女子三人、校内でもスクールカースト底辺の扱いを受けてきた。そんなある日、東京から息を呑むほど美しい少女・蛍が転校してきた。生物部とは名ばかりのオタク部に三人は集まり、それぞれの趣味に没頭していると、蛍が入部希望と現れ「私もね、オタクなの」と告白する。次第に友人として絆を深める四人だったが、ある日、蛍が線路に飛び込んで死んでしまう。真相がわからぬまま、やがて年月が経ち、蛍がのこした悲劇の歪みに絡みとられていくー。少女の心を繊細に描く名手による初のミステリ作品。
散りゆく花の名を呼んで、散りゆく花の名を呼んで、
残留思念を読み取る能力を持つ男子大学生・鹿住未来。母校の高校で教育実習を始めた未来は、生徒からホラー映画研究部に誘われるが、彼が部活に参加したその日に部員の一人が異常な死を遂げ、他の部員も後を追うように、次々と変死してしまう…。未来は、心を寄せる生徒・恵田桜香を守るため、変死の原因を調べるうちに、特殊な交霊術“キラズさん”の呪いにたどり着くが…。遺書と異常死、学校の秘密と暗闇、名に込められた祈り。全ての謎が明らかになるとき、切なくも怖ろしい、驚愕の結末が待ち受ける。先生と生徒との、呪われた恋の行方は。第3回ジャンプホラー小説大賞銀賞受賞作『花は二度死に、名を失う』改題。
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