著者 : 結生まひろ
「邪魔をするしか能のない、姉のスペアは用済みだ」-働かない双子の姉の分も、長年国のために激務をこなしてきた真の聖女候補のモカ。ある日、姉に婚約者も功績も奪われた挙句、魔獣の巣窟である辺境に行けと告げられるが…激務から解放されるなら辺境でもどこへでも喜んで行きます!自由を手に入れたモカは体力回復の魔法入り料理を振る舞ったり、魔獣の瘴気を浄化したり、無自覚に力を発揮し人々から愛されていく。嫁ぎ先の冷酷無慈悲な騎士団長も噂と違い、過保護に甘やかしてくれているよう…?一方、モカを失った王宮は崩壊しはじめ…。
手紙は嘘だったの?貴方はいったい誰?伯爵令嬢のユリアーネは、母亡き後、意地悪な義父と義姉に虐げられた挙げ句、面識もない騎士見習いと婚約させられる。しかし王宮勤めの騎士が毎日届けてくれる婚約者からの手紙は唯一の救いとなっていった。ところがある日届いた手紙は一方的に婚約破棄を告げるもので…。今までの愛がこもった手紙は嘘だったのー?失意の底で家を追い出されかけた時、手紙を届けてくれていた騎士が現れ、自分と結婚してほしいとユリアーネに求婚!?彼はいったい何者?
12歳のとき、キルステン侯爵家の養女となったエレア。侯爵家の長男は、エレアの初恋の人…ラルだった。侯爵家の人々に愛され、ラルに大事にされ、命が宿ったくまのぬいぐるみ・ラディと一緒に過ごす日々が、エレアは幸せだった。月日は流れ、エレアに婚約者ができたが、ある日エレアは婚約者の浮気現場を目撃してしまう。逆上した婚約者に乱暴されそうになったそのとき、ラルが助けに駆けつけた。そして、ラルはエレアにこう言った。「僕と結婚しよう」-。悲しい過去を持つエレアが、優しく、ときに重たい(?)愛に触れながら、幸せを掴んでいく物語。
真の聖女であるらしい義妹をいじめたという罪で、王子から婚約破棄された伯爵令嬢のシベル。しかも、魔物が猛威をふるう辺境の地へ追放され、その地を守っている第一騎士団の寮で働くことに…。しかーし!実はシベルは、鍛え上げられた筋肉を持つ騎士様が大好き!!喜び勇んで赴いた辺境の地では、憧れの騎士様たちに囲まれて、寮母として楽しく幸せに暮らす毎日♪そこで出会った騎士団長のレオは、謙虚でひたむきなシベルに想いを寄せはじめるが…!?天然のほほん聖女シベルと、これまた天然で日々勘違いだらけのレオの恋の行く末はいかにー!
婚約破棄され家を追い出された後、クレスの屋敷で働くルビナは、無意識に距離を縮めてくるクレスにドキドキしっぱなし。一方のクレスも、ルビナへの恋心を自覚してから思い悩む日々を送っていた。そんなある日、ルビナの元婚約者・ワルターが、ルビナのもとに押しかけてくる。家に帰ってくるよう迫るワルターに対し、ルビナがとった行動とは…?そして惹かれ合うルビナとクレスの恋の行方は…!?我侭放題だった妹・イナのその後や、王太子とその妃の苦悩、ルビナの母の隠された真実など、むずきゅん&急展開の第二巻!