著者 : 綱淵謙錠
将軍 3将軍 3
死地を脱した虎長は伊豆でブラックソーンに鉄砲隊の整備を命じる。西の大将・石堂と亡き太閤の側室・落葉が虎長への包囲網を狭めており、合戦の日は着実に近づいていたのだ。だがある日、石堂の使者を長門が暗殺し、事態はにわかに風雲急を告げる。窮地の虎長は乾坤一擲の反撃策、“紅天”の始動を宣言するが…。
将軍 4将軍 4
急転直下、降伏を表明した虎長は真意を語らぬまま沈黙を保っている。一方、まり子と安針はそれぞれの思いを抱えつつ大坂へ向かっていた…東と西、カトリックとプロテスタント、男と女ー彼らの思惑が交差するとき、運命は誰に微笑むのか。「青い目」を通して描かれる一大スペクタクル、堂々完結。
乱乱
風雲の幕末、軍事顧問団員として来日した仏人士官ブリュネは滅びゆく幕府軍に身を投じ、遙か箱館五稜郭まで戦い抜く…。義に生きた男の「侠血」を軸に真っ向から維新史に挑む、十年の歳月をかけた遺作。維新史を描く歴史文学の新たなる古典。
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