小説むすび | 著者 : 緒川のあ

著者 : 緒川のあ

愛を運ぶウエイトレス愛を運ぶウエイトレス

美しくも辛辣な若き富豪が、 無垢な乙女を相手に火花を散らすーー 「そんなに莫大な遺産を、この私に? 冗談でしょう?」 学費を貯めるためウエイトレスとして働く苦学生のグレーシーは、 亡くなった老友ハリーの遺言を聞いて、心臓が止まるほど驚いた。 かつて向かいの建物に住んでいた彼が、世を忍ぶ大富豪だったなんて! 全財産を世のため人のために使ってほしいとグレーシーに託したらしい。 そうとなれば、彼の崇高な遺志に従うしかないわ。 生前、身内の話をいっさいしなかったハリーだが、 じつのところ、ハリソン・セージ三世という名の有能な息子がいた。 青い瞳と黒髪を持つ美貌の彼に会うなり、グレーシーは目を奪われるが、 ハリソンの放った言葉が刃のように彼女に襲いかかった。 「金目当ての女の手練手管か。このままで済ませるつもりはないからな」 翻訳家や編集者にもファンの多い、愛される作家E・ベヴァリーのキュートでホットな恋物語をお贈りします。亡き友人ハリーに身内がいたとわかってから、彼らに意地悪をされるのではないかというグレーシーの不安が的中。純真無垢な彼女と大富豪の恋の運命は?

大富豪と貧しき相続人大富豪と貧しき相続人

お金も、豪華な住まいもいらない。 ほしいのはあなたの愛だけ。 貧しいルーシーは学費を工面できずに大学を休学し、 住みこみで資産家の老婦人の付き添いをして生計を立てていた。 ようやく復学のめどがついた矢先、突然老婦人が亡くなり、 ルーシーは弁護士から驚くべき遺言を聞かされる。 財産のすべてを血縁ではないルーシーに相続させるというのだ。 これに異を唱えたのが、故人の親族で大富豪のオリバーだった。 彼から、金目当ての詐欺師となじられ、ルーシーも反撃するが、 激しい感情のぶつかり合いはなぜか情熱の炎に取って代わり、 気づけばルーシーは彼のベッドで朝を迎えていた。 やがて彼女はオリバーの子を身ごもっていることに気づいて……。 『仮面の富豪とエマの秘密』の関連作をお贈りします。ある日突然、資産家の相続人に……という夢のような出来事から一転、不遜なヒーローの子を思いがけず妊娠してしまい、窮地に立たされるヒロイン。ドラマティックな展開に釘付けにされる一作です。

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