著者 : 脇功
待っていたのは待っていたのは
現実の背後にひそむもう一つの世界。そこに仕掛けられた罠にひとたび絡めとられたが最後、もはやなす術はなく、ただ終局的な破滅を「待っている」ほかはない…。日常の裏側の世界の陥穽にはまってしまったものの恐怖と苦悩を描く表題作のほか、寓意と幻想にみちた15の物語。
タタール人の砂漠タタール人の砂漠
「勇気ある作家」ブッツァーティの代表作。「人生」という名の主人公が30年にわたる辺境でのドローゴの生活にいなにひとつ事件らしいものを起こさない……。20世紀幻想文学の古典。
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