著者 : 荒巻義雄
文明が引き起こした“大破局”によって、海面が30メートルも上昇。人類間引きプログラムが作動!“日本”と呼ばれた国家は、消滅した。かつて存在した首都の半分を海没させてできた都市国家トキヨを舞台に“SFする思考”が紡ぎだす近未来。
『古事記』にも記される天上の国=高天原は、どこに存在するのか?神武東征とアレクサンドロスのインドへの遠征路の相似など、日本敗戦後、占領下の日本を舞台に繰り広げる『古事記』を新解釈する日本超古代史ロマン!日本SF界の第一世代の代表的作家・荒巻義雄、満87歳の書き下ろし長編!
日本敗戦後、占領下の昭和24年の北海道、小樽湊…。アメリカの犯罪雑誌の翻訳で糊口を凌ぐ私立探偵・山門武史は、謎の女性・申女卯女子と出会い、いつしか、わが国建国以前の謎に巻き込まれていく…。日本神代史に秘められたシュメル・タミル人、渡来の謎!蝦夷地と古代シュメルをつなぐ謎の線刻女神像を巡る、壮大な超古代史伝奇ロマン!日本SF界の第一世代の代表的作家・荒巻義雄、満86歳の書き下ろし長編!伝奇ロマン復活第一弾!
北海道新聞文学賞に輝いた詩集『骸骨半島』は、荒巻義雄の詩的才能が一気に開花した作品。「SF作家が詩を書いたのではなく、詩人がSFを書いた!」と独得の言い回しをする知られざる荒巻ワールド!特典として「メタ俳句自選百句」、「花嫁」などの幻の短編&ショート・ショート集、そして、本全集のあとがきにかえて特別に書き下ろした「SF作家の幻視眼ー未来はどうなるか?」を収録!
昭和十一年秋、考古学への夢を捨てきれぬ貿易商・納屋南海男は、大南洋ラタク列島にあるヌク・アク島の調査を行ない、レポートをまとめ上げた。ところがふた月後、突然、海軍省から呼び出しを受け、高野五十六海軍中将より自分が極めて重大な国家機密に接触してしまったことを報らされて…。秘密基地の謎に迫る傑作中篇「紺碧島建設計画」、艦隊シリーズの思想的礎となった反戦SF「ポンラップ群島の平和」、『紺碧の艦隊』誕生の軌跡をたどる「荒巻義雄特別インタビュー」など超人気シリーズの魅力を満載。
北海道の巨大な迷路で男の惨殺死体が発見されたが、その体には異様なものが。謎を解く鍵は、被害者と同じ異形の姿をしていたという古代の預言者モーゼ。推理作家・荒尾十郎は、真相を求めて、モーゼの墓伝説の地へ。そして露になる驚愕の真実。古代伝承をふまえ叙情豊かに描く異色のトラベル推理。
照和21年3月3日、後世は雛祭り。大高首相は高野五十六とともに、無事帰還した前原一征と再会し、ついにパナマ第二運河を完成して再び危険な存在となったアメリカへの対処の仕方を検討していた。そこへ突然、マダガスカル島が陥落したとの朗報が入った。-時局の変化に大高首相の決断は早かった。米大陸西部沿岸に進出する龍宮作戦を発令し、前原を千島列島の宇志知島秘密基地へ派遣した…。日本の誇る驚異の海中移動要塞鳴門とはいったい何か?ますますパワーアップした超人気の〈紺碧〉シリーズ第8弾。
健治たちが化石採取に出かけた時のこと、変な男に声を掛けられ、三葉虫の化石を手渡された。それは、“復讐ノ時ハ迫レリ、反銀河同盟”と書かれた挑戦状だった。きっと、健治たちが以前やっつけた時間犯罪人たちが、再び活動を開始したに違いない。彼らは悪人を追ってデボン紀にタイムスリップー。そこでは、時間の流れを変えようとする恐ろしい企てが…。
夏休みのこと、健治とその仲間はある実験中、摩訶不思議な異常現象に巻きこまれ、一瞬にして暗黒の世界に飛ばされた。そして、気づいたときは、獣がさまよう深い原生林の中にいた。健治たちは氷河期に入っていた五万年後の地球にタイムスリップしていたのだ。それを星座の形から判断した彼らは、この世界で生きのびるべく、勇気と英知をふりしぼる…。
神々との戦いのさなか、何者かによって火星から石炭紀の地球の転送されたハイパー・マグドナルドにも、ようやく事態の推移が理解されてきた。全ては人類の地球脱出にむけて、世界頭脳が周到に用意した計画の一環だったのだ。ハイパーもまた遺伝子操作を受けて誕生し、敗色濃い地球人を、神々の専制から救う任務を帯びていた。世界頭脳が描く未来世紀の方舟計画とは?スペース・オペラ巨篇。
二十五世紀、人類はかつて“神”として自分たちの上に君臨した者たちと大戦に突入していた。太陽系を植民化しようとする人類、これを阻むために銀河系外から飛来し、水星を要塞とする神々。人類と神々はすでに対等だった。私ハイパー・マグドナルドも地球防衛軍に志願、大戦に加わり、同僚の浄土一成らと共に人体強化処置を施されて、神々の砦・水星を目差した…。スペース・オペラ巨篇。
古代アトランティスの超科学が生み出した人型獣族ーアルマネン族。一万二千年の長きに渡る眠りから醒めたこの忌まわしき一族は、地球征服に向けて不気味な触手を伸ばしはじめた。一方、善神たちの秘密結社「アミダ党」のサイキック・ソルジャー、不動明雄はマヤ族の聖なる泉で強力な霊的パワーを得、日本侵攻を企てるアルマネン族との対決に向った。スーパー伝奇第一部完結篇。
紫の廊下を、薄い衣裳の裾を引きずりながら神の聖なる娼婦が歩く。その秘密結社「アメン神団」の幹部小泉博は、不思議な図形を記した手帳を残して失踪した。新沢大作はその図形をたよりに捜索を開始し、天橋立からギリシャへ、そしてエジプトでようやく彼の足取りを掴んだ。しかし、小泉の背後には“ギルガメシュの秘宝”を巡る壮大な陰謀があった…。失われた超古代の秘宝を求めて、ピラミッドの内部深く展開するアドベンチャー・ロマン“空白”シリーズの第4弾。
富士山麓にいるばすの考古学者松原教授が、札幌で変死体で発見された。疑惑を抱いた有田と新沢大作は真相を探るべく、松原が生前、熱心に唱えていた“日本原住民・南方渡来説”と、彼の死との関連性を調べ始めた。手掛かりは、世界各地に眠る遺跡ー環状列石と日本の巨石の共通点。やがて浮かび上がる政財界に渦巻く巨大な陰謀と、失われた大陸アトランチスの影…。はたして事件の真相は?大好評の“空白”シリーズ第二弾!