著者 : 落合恵子
セカンド・カミングセカンド・カミング
セカンド・カミングー人生の2番目にやってくるもの。たとえば愛、たとえば別れ、たとえば孤独…。人生が靄のように曖昧だった’60年代のあの季節。わたしは彼女たちと時代の空気を共有した。そしていま、わたしは2週間の休暇旅行のなかで彼女たちとの再会の時をむかえた。孤独を体験し鮮やかにアメリカにいまを生きる、それぞれの彼女たちの第2章の愛の語物。文庫書下ろし。
偶然の家族偶然の家族
個であることを求める人々にとって〈家族〉とは…。古びた洋館榠〓荘。そこにはたっぷりの解放感と、互いに侵し合わない〈個独〉の時間がある。血の繋がりのない住人がゆるやかに結ばれる〈共感家族〉。ねばならないの枠の外側に生きる飛べない鳥たちの愛の物語。
眠たい入江眠たい入江
人生の、まどろむような昼下り。胸底に押し込めたわだかまりが、哀しみがふとしたことで噴き上げ、平凡な日常が一瞬、色を変え、ゆがむー。シュールな感覚の34のショートショートと12の愛のショートストーリー。
A列車で行こうA列車で行こう
ケイと裕一のこと「六本木の悲劇」って言うのよ…。ジャズスポット『A列車』で毎夜演奏する木島裕一トリオ。恋人を交通事故で失なったヴォーカルのケイは、悲しみのため酒におぼれて声が出ずうまく歌えない。ジャズピアニストの父が失踪して20余年、裕一は結婚生活に破れて今はひたすらピアノを弾き、傷心のケイを励ます…。ジャズに魅せられた青春の光と影を奏でる愛情物語。
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