著者 : 蒼月海里
大学生の僕・御城彼方(みじょうかなた)の下宿先は、あの世とこの世の間に存在する幽落(ゆうらく)町のアパート。すっかり町に馴染んだ僕は、駄菓子屋「水無月堂(みなづきどう)」の店主で大家さんでもある水脈(みお)さんとともに、幽霊や妖怪から持ち込まれる悩み事やトラブルを解決する日々だ。ある日、駄菓子屋の用心棒猫目さんと大掃除の中、見慣れる瀬戸物を見つける。その正体は付喪神だった。「まだ使えるのに捨てられてしまった」ために人間を恨むようになり、それが彼らをアヤカシにしてしまったことに気付いた水脈は、ヒビや割れを修復する<金継ぎ>を提案する。ほっこり、謎ときミステリー、第7弾! 第一話 あめのひに 第二話 いなずまのこども 第三話 もどるものたち 余話 うみからきたもの
池袋のサンシャイン水族館で、展示通路の壁に見つけた不思議なカフェの扉。いつのまにかそこの常連となっていた僕、来栖倫太郎は店主の深海とともに、客が心の海に落とした『宝物』を捜すようになっていた。その日もいつもと同じように扉を開けた瞬間、店内の様子が変わっていることに気がついた。深海の姿はなく、まるで何年も放置されていたかのように、暗く分厚く埃が積もっている。一体何が起きたんだ…!?
春になり、御城彼方(みじょうかなた)は大学二年生になった。ということは、常世の住人の町「幽落町」に住み始めて二年目ということだ。のんびり、キャンパスを歩いていたところに轟くエンジン音とともに、ハーレーに乗った漆黒のライダーに連れ去らわれてしまう。ライダーの正体は元医者の都築で、彼方を人質に「幽落町」下宿アパートの大家水脈(みお)さんを、東京江東区の古い病院に呼び出すのだった。なぜか一緒に付いてきた猫目さん、真夜(まよ)さんも一緒に、都築が見せたもの。それは桐箱に入った「枕」だった……。 レトロな東京の街を中心に展開される、ほっこり懐かしい謎ときものがたり。重版御礼の、シリーズ第6巻! 第一話 せめてひとめだけ 第二話 ぼくのふるさと 第三話 そらをおよぐ 余話 せおったもの
高校生の倫太郎には子供の頃、大好きな《兄》を失った悲しい思い出がある。《兄》の失踪宣告が成立した日、倫太郎は《兄》の好きだった水族館に行き、そこに「海底二万哩」という名のカフェの扉を見つけるが……。
大学生の御城彼方が1年限定契約で幽落町の住人になったのは去年の春のこと。そろそろ約束の期限が近づいてきて、なんだか落ち着かない彼方だが……。ほっこり温まる謎とき物語!
あの世とこの世の狭間にある黄昏のまち・幽落町にも冬がやってきた。次の春までの契約で、しぶしぶこの街の住人となった大学生の彼方だったが、最近は少しだけ心境にも変化が……? 大人気シリーズ第4弾!
あの世とこの世のはざまの幽落町で、1年間を過ごすことになった僕・御城彼方は、駄菓子屋の店主で龍の化身でもある水脈さんと、今日もおばけたちの悩みを解決する日々だが……。シリーズ第3弾!
有楽町と間違えて、おばけたちの町ーー幽落町に引っ越してきた僕・御城彼方。大家の水脈さんの人助けを手伝いながら、生身の人間なのにあの世とこの世の中間の存在として、1年を過ごすことになったが……。