著者 : 蔦森えん
“渡り人”として家政婦として頑張る梓紗だが、イケメン騎士様たちの溺愛は今日も止まらない。そんな中梓紗の異世界で二度目の誕生日がやってくる。クレマンテにより大々的な誕生祭が開かれることが決定し、男性たちは思い思いの贈り物を用意するが、実はそのプレゼント選びの裏にはいろんな騒動と互いの牽制があった!?そして、それぞれの愛の告白の様子とプレゼントを贈られた梓紗の反応は?
軽い言動の陰に隠された悲しい幼少期と決意の物語(ベルトラン編)、自分色の梓紗をドヤ顔でエスコートする(デラージ編)、街デートでの不器用な愛の告白(カイル編)、エスカヤの『渡り人』タイゾウの真実が明かされる(マクドル編)、私利私欲丸出し独身寮新築計画の顛末(クレマンテ編)の他、騎士様達視点で描かれる梓紗への甘ーい愛のエピソード集!
キラッキラな美形たちはプロポーズ合戦後、梓紗の愛を得ようと互いを牽制し合う日々。だから!そもそも順番が違うと思うんですけど!?結婚はまずは両想いになってからー!!何より、私、日本に帰りたいんです!事あるごとに愛を囁かれ困惑する梓紗だったが、『渡り人』として人々にどれだけ必要とされているのかを知り心が揺れていく…。
『王国騎士団独身寮の家政婦』として食事を担当するようになった梓紗。働き始めても『渡り人』のため梓紗は自由に街を歩くこともできない日々。ストレスが溜まりまくりの梓紗は、変装してこっそりと街へー。エスカヤ王国特産品店で「オミソシル」に遭遇する。食べたくてたまらなかった日本食に大喜びしていたのだが…。
鈴原梓紗は『貯金が趣味』のアラサーおひとりさま。誰かにお尻を押されて電車の前に転がり落ちたーと思ったら異世界に!?娼婦と間違われ、むさ苦しい男たちに襲われる直前、梓紗を助けてくれたのはキラキラと見目麗しい『王国騎子団』の騎士たちだった。彼らは梓紗を『渡り人』と呼び恭しく傳き、過保護なまでに世話を焼き、ごく自然に姫抱っこをする。恋愛経験値が低い梓紗は、大パニック。『渡り人』は国の保護対象となるらしく、王城に迎え入れられたあげくに『姫扱い』。優雅な生活に慣れず姫扱いに辟易として、働かせてくれるよう梓紗が願い出ると国王は『王国騎士団独身寮の家政婦』を勧めてきて…