著者 : 藍内友紀
気鋭の作家14名による掌編ホラー・アンソロジー、待望の書籍化! 人気沸騰の同人誌「ひとひら怪談」の<水>と<森>の2冊の掌編(見開き完結)作品集を一部改稿して合本にまとめ、全作品の1/3にもおよぶ24作品を新規書き下ろし! 「巡回バス」「ねじれ森」「眠る湖」「夏の思い出」「今はもういない」「轢いた」「ヘリウム」「神様のお嫁ちゃん」「開眼キノコ美味しいキノコ」「音になる日」「直江さんちのテラリウム」「Cさんのこと」「マグノリア」「妻の花」「花嫁」「半地下の妻」「井戸の底」「水が気になる」「Summer Of Katabiragawa 1993」「漂泊の森」「無窮の島」「第三公園」「水が採れる」「一匹」「君よ胃酸の河を涉れ」「歩留まり」「指定席」「スダさん」「どこにもいなかった」「命の証明」「検索してはいけない言葉『ハッピーフォーエバーファーム』」「やまくじら」「紹介」「還森」「森の炭焼き小屋」「ぬばたまの森」「森と飼い主/ブロッコリーのB」「検索してはいけない言葉『おいしいチーズケーキを食べる会』」「三途の禁」「空き地」「蔓の窪地」「歌う女」「クガリの自負」「なんか」「誘引灯」「怪談蒐集の最中」「セックスとヒューマニズム」「みまちがい」「二万哩はまだ遠く」「潜水」「水霊」「祈る森」「命の水」「夢でよかった」「雪崩コタール」「僕が、剝いであげる」「ノーマンズランド」「夜明け前の森の練習曲」「キリングジョーク」「たとえ出会いが水商売でも」「今度こそ」「神託」「Y不動産にて」「届けもの」「すいぞくかん」「夜の川」
子どもは、兵士として、玩具として、搾取され続けたーー7歳のカラマの住むリベリアの村をゲリラが襲った。少女兵士に拉致されて仲間になり、生きるために今度は自分が他の村を襲う。そこで天使の歌声をもつ少年と出逢い、カラマは残酷な"搾取"に直面し……
大河内一楼(脚本家)推薦 「命の重さが変わるってことを、こんなにも残酷に切なく描けるなんて。」 宇垣美里(フリーアナウンサー・女優)推薦 「世界から弾かれた子どもたちが、夢見る平和の歪さよ。どうしたらこの子たちを抱きしめてあげられるのかずっと考えてる。」 ◇◆ 戦争と平和と、すべての銃を持つ子どもたちのためのSF 日本を逃げ出した少年/イェリコは、 戦火を嗤う彼女/リィ・レィと、 戦地で誓う彼/キトと、 戦傷を嘆く彼女/イフティンと、 戦場で踊る彼女/フィロメーナと、 出会った、家族になった。 南アフリカ出身の母と日本人の父を持つ小学生のイェリコは、学校でも家でも居場所が見つけられない。唯一熱中できたのはドローンレースだったが、トルコの大会で起きた爆弾テロ事件の実行犯として疑いをかけられ、ありとあらゆる個人情報をネット上に曝されてしまうーー。日本に居られなくなったイェリコは、母の遠縁を名乗るしかめ面の男・マルグッドと共に世界中を巡る旅に出る。そこで出会ったのは、歌声でドローンを制御する〈ミツバチ〉の少年少女たちだった。 装幀/越阪部ワタル 装画/syo5 序 血のカパルチャルシュ 第一話 ミツバチとしかめ面 第二話 土とミツバチ 第三話 海とミツバチ 第四話 煙とミツバチ 第五話 傘とミツバチ 第六話 ミツバチと雄ミツバチ 終幕 芥子とミツバチ