小説むすび | 著者 : 藤波耕代

著者 : 藤波耕代

夏草のメルヘン夏草のメルヘン

隙など見えない容赦なき大富豪の弱点。 それは、天真爛漫な乙女だった……。 1年前に両親を亡くした18歳のマーシーは、 おばから館を相続するため田舎からロンドンへ引っ越してきた。 その港湾地区は多国籍企業サクストン社が開発を進めており、 マーシーの館が唯一残る家屋敷で、文化的遺産とも言えた。 まるで時が止まったかのようなその場所を守りたい彼女は、 庭を開放して近隣の人々が集える癒やしの空間にし、みんなの人気者に。 一方、サクストン社の豪腕社長ランダルはその状況を見過ごさなかった。 館の買収に手こずる部下に業を煮やした彼は、自ら説得に動くと宣言。 ランダルを含む誰もが、ものの10分で決着する交渉だと予期していた。 まさか社長が、明るく純真なマーシーに魅せられてしまうとは思いもせず。 ハーレクインを黎明期から支えた大作家シャーロット・ラムが別名義で刊行した幻の名作をお贈りします。主人公たちはもちろんのこと、脇役に至るまで人物像の輪郭がしっかり描かれ、生き生きとした空気感に満ちたラブストーリーを、ぜひご堪能ください!

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