著者 : 西村孝次
乾し草小屋の恋乾し草小屋の恋
いくたびかの夏を過ぎて再会するかつての恋人との切ない別れ(「春の陰翳」)、対照的な兄弟がそれぞれに出会う甘い無垢な恋(「乾し草小屋の恋」)など。生の回復を掲げ、「性」の問題に大胆かつ真摯に取り組んできたロレンスが、田園地帯を舞台に、男女の恋をめぐる豊潤な心象風景をみごとに描く初期傑作短篇集。
ドリアン・グレイの画像ドリアン・グレイの画像
美貌の青年ドリアンが人知れず罪を犯してもどった夜、彼の肖像画は奇怪にも口許に残忍な微笑を浮べていた。快楽にふけり醜さを加えてゆく彼の魂そのままに、肖像は次第に醜悪になってゆく。-美貌と若さを保ちつづける肉体の恐ろしい姿に変貌する魂との対比を主題に、ワイルド(1854-1900)がその人生観・芸術観・道徳観をもりこんだ代表作。
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