著者 : 豊田行二
新世界生命保険・大島恭平が支社長に赴任して半年、中央支店の業績は急回復。三十六歳で単身赴任、やり手の上司に、セールスレディたちから熱視線が集まる。恭平は、営業ノルマに追われる彼女たちを心身ともにサポート。連日連夜のベッドインで、売上げはますます絶好調!溢れる気力と体力で、仕事に邁進し、部下たちとの情事に奮起する。爽快!「野望シリーズ」。
「四十五歳までに、跡目を継いで代議士になってみせる」主田衆議院議員の第一秘書戸原清一は改めて心に誓った。金庫番という地位を活かし、自らの選挙資金を密かに蓄えていた戸原。そんな折、主田が倒れ、息子や娘婿との間で熾烈な跡目争いが始まった!戸原は“女と金”を巧みに操り、蹴落としに奔走するが…。政界の裏の裏を赤裸々に描いた傑作官能サスペンス。
スポーツ新聞文化部長会の旅行で韓国を訪問した有木進太郎。朝鮮半島の南北の接点である板門店は見ておく必要があるという大義名分でツアーに参加したが、一行にはジャーナリストとしての使命感より、口外できない密かな楽しみが目的にあった。市内見学をそこそこに切り上げた有木は、ソウルの妓生パーティで21歳の可愛い女性と知り合い、悦楽の一夜を共にする。しかし、献身的なサービスを気に入った有木は、ソウル滞在中ずっと彼女と過ごすことに…。
竜之介は美人社長秘書の恭子と、肌を合わせていた。彼女からは常務会で話し合われた最もホットなニュースを得られる。情報を得るのが遅い者は、まず出世の見込みはない。そこから竜之介の“野望街道”は始まった!ライバルからの女スパイ、専務の女、常務の娘、部下の恋人、同僚の嫁、自社CMタレント、新人女社員ーすべてを喰らい尽くして出世の道をつき進む。
十六歳の少女・森下麻沙美との愛人関係を解消して半年、紀本晋一郎はしきりに麻沙美との日々を懐しんでいた。そんなある日、紀本のもとに麻沙美から突然連絡があり、会うことになった。麻沙美は、その場に中学生の妹・亜沙美を伴ない、妊娠してしまった亜沙美の堕胎の費用を出してほしいというのだ。五回だけ紀本に抱かれてもいいという。青い性に再び溺れる紀本だったが…。会心の長篇官能ロマン。
画家になった元同僚の個展で、かつての部下で結婚退職した桜木映美に再会した大宮は、彼女が離婚したと聞いて、大胆にも「君を抱きたい」と耳元で囁いた。すると朝まで一緒ならと、いろよい返事の映美。さっそくホテルへ連れ込むと、これがとんでもない好き者で、朝まで大宮は…。熟れた身体を持て余す離婚妻から女子大生まで、欲望剥きだしの女たちの性態。
「あーん。なめて…。手抜きしないで」若妻の舞衣子は今日も密会の真っ最中だ。長松部長は日本舞踊家の彼女を後妻に迎えた。だが、舞衣子はまだ若く、女盛りである。当然、夜の生活で60ちかい夫に満足しない。夫の部下、不動産会社の社長など次々に他の男をつまい食いしていく。二人はどうなる。官能ロマン。
「娘さんを預かっている。身代金二百万ドルを用意しろ」野沢コンツェルンの総帥・野沢清一の許に一本の電話がかかってきた。娘の京子はコンツェルンの後継者。しかも犯人は受け渡し場所にケニアのホテルを指定してきた。野沢は秘書の米山に犯人抹殺を命じ、彼を伴いケニアへと向かう。だが、京子と引き換えに身代金を渡した時、突然別の男が現われ、京子と身代金を奪って逃げた。長篇サスペンス・ロマン。
男にとって“処女”は永遠のあこがれ。喰べれるものなら、ひとりでも多くの処女を食してみたい…。学生たちからの信頼度も高い大学教授でありながら、香坂鉄夫は、もうひとつの顔を持ったいる。それがバージン・イーター。
「会社を倒産させようと思う」社長に打ち明けられた専務の松坂は驚愕した。不況のあおりで会社を支えきれなくなり、三週間後に受け取る手形を割り引いて会社に貸した金の回収と松坂の退職金に充当するという。経理の女と肉体関係を結び、甘い夢の見返りで帳簿を書き直させ、綿密な計画は順調に進むかに見えたが、思わぬ落とし穴が…。(逃亡の履歴書)。
百戦練磨のソープ嬢たちがほめちぎる欲棒を持つ加賀が始めたAV製作会社。主演に超人気のAV女優を狙った加賀は、自慢の業物を奮い立たせて絶頂攻撃。女体の濃密な香りとあふれ出る蜜液に酔う加賀と、恍惚の境地に到達し全身を激しく震わせる女。二人がクライマックスに達した時、AV女優との契約は結ばれた。だが加賀にはまだまだ欲棒を使った商談が…。
30歳を期に脱サラした加賀が設立した結婚披露宴を撮影するビデオ会社は、いまや順風満帆。その余勢を駆って売出したAVまでもが大ヒットし、女優へのステップにしようと、フーゾク嬢、女子大生…etcが黙っていてもやってくる。厳しい審査は社長の務め、とばかり、加賀は彼女らをボディチェック。その甲斐あって会社もビンビン伸びて、野望はますます拡大。
美紀のマン力は強烈だった。加賀山徹平の挿入した欲棒が動かせない程だ。彼女はこのセックスをやりとげればツキが呼べるという。彼はその話に賭けた。川瀬電商を乗っ取り、傘下の高級クラブ“女の城”とママの敬子は手に入れたのも束の間、今度は敬子が男をつくり、逆に乗っ取りをかけてきたからだ。企業を乗っ取り、美女を自在に操る男の野望とロマン。
集団就職した圭司はテレビタレントに憧れ、大阪から東京へ。運よく音楽事務所にもぐりこみ、「フォーウイングス」のリーダーとしてスターダムにのし上がる。人気で女性を自由にできた。が、スターは所詮、人形だ。人気は下降するが、大人の歌手として独立する実力もない。圭司は焦りを情事で忘れ、麻薬にすがる。彼は再び、王座に復活するか?著者会心の異色な野望の軌跡。