著者 : 越前敏弥
1881年、エセックス沿岸のレイ島。医師シメオンは、体調不良に悩む叔父オリヴァーが住む島唯一の建物ターングラス館を訪れ、オリヴァーから衝撃的なことを告げられる。彼の義理の妹で、とある事情から館に監禁されているフローレンスが、オリヴァー毒殺を画策しているというのだ。なぜフローレンスは監禁されることになったのか、そしてオリヴァーが感じる殺意の正体とは。謎を解き明かす鍵は、1939年のカリフォルニア、デューム岬にあるガラスでできた屋敷に住む一家の物語が書かれた小説の中にあるというが…。
記憶と鎮魂のファミリー・ヒストリー。第2次世界大戦をきっかけにドイツからカナダへ移住した家族を描く連作短編集。静かで平和に見える一族の生と死が詩情豊かに語られる。点景としてのオリンピック、断片としての家族の歴史。
アナが見つけた「真実の愛」で姉エルサの心と凍った世界を救った前作。あれから、深い絆で結ばれた姉妹は大切な仲間たちと穏やかに暮らしていた。だがある日、エルサにだけ不思議な声が聞こえるようになる。その声に導かれて、姉妹は未知の旅へ。なぜ、エルサに魔法の力が与えられたのか。姉妹の知られざる過去、そして冒険の先に待ち受けるすべての答えとはー。世界中を熱狂させた「アナ雪」シリーズの続編を訳し下ろし。
『アナと雪の女王』から3年。女王エルサのもと、人々が平和に暮らすアレンデール王国に謎の“真っ白病”が蔓延し始める。責任感の強いエルサは解決法を探し求め、妹アナも姉の役に立ちたいと必死になっていた。城の図書館で古い魔法の本を見つけたアナは、ある呪文を唱えるが、逆に恐ろしい怪物が現れてしまい…。前作『アナ雪』から『2』につながる、姉妹と仲間たちの壮大な冒険が描かれたオリジナル作品を訳し下ろし。
触れるものすべてを凍らせる禁断の力を持つ女王エルサ。あるとき、力を制御できず、真夏の王国を真冬に変えてしまう。王国を去ったエルサは、雪山でありのままの姿を受け入れ、強く生きることを選ぶ。いっぽう、妹アナはエルサを追って、雪深い山頂を目指すのだが…。ディズニー史上初となるWヒロインが、凍った世界を「真実の愛」で救う感動ファンタジー!世界中で空前の大ヒットを記録した第1作目を新たに訳し下ろし。
“われわれはどこから来て、どこへ行くのか”カーシュが解き明かした、人類の起源と運命に迫る真実とは何か。サグラダ・ファミリアを捜索し、ウィリアム・ブレイクの手稿本から手がかりを得たラングドンのもとに、暗殺者が迫る。正体不明の情報提供者。ネット上で錯綜するフェイクニュース。暗躍する、宰輔と名乗る人物。誰が誰を欺いているのか、先の見えない逃亡劇の果てにラングドンがたどり着いた衝撃的な真相とはー。
ラングドンと逃げるアンブラは、スペイン国王太子フリアンの婚約者だった。アンブラによると、カーシュ暗殺にはスペイン王宮が関わっている可能性があるという。カーシュが遺した映像を見るには、スマートフォンに47文字のパスワードを打ち込む必要がある。ガウディの建築物“カサ・ミラ”にあるカーシュの部屋で手がかりを見つけたラングドンは、『ウィリアム・ブレイク全集』が寄託されたサグラダ・ファミリアに向かう。
宗教象徴学者ラングドンは、スペインのグッゲンハイム美術館を訪れていた。元教え子のカーシュが、“われわれはどこから来て、どこへ行くのか”という人類最大の謎を解き明かす映像を発表するというのだ。しかし発表の直前、カーシュは額を撃ち抜かれて絶命する。一体誰がー。誰も信用できない中で、ラングドンと美貌の美術館長・アンブラは逃亡しながら、カーシュの残した人工知能ウィンストンの助けを借りて謎に迫る!
「パンパンパン」小学校に、銃声と叫び声が鳴り響く。死者十九名。あの日から、全てが変わった。ザックの兄・アンディは「じゅうげき犯」に殺された。母は毎晩のおやすみの歌を歌ってくれないし、父も様子がおかしい。ひとりになったザックは、アンディのクロゼットを自分の秘密基地にするーアメリカで多発する銃乱射事件を、いとけない六歳の子供の視点から描く、衝撃の長編小説。人間の愛と喪失、家族の絆の物語。
“自由”の代償に殺し屋となったメイソン。新たな任務は雇い主を刑務所へと導いた検察側の証人を暗殺すること。堅牢な証人保護プログラム下にある人物を殺すのは至難の業だ。任務の最中、負傷した彼は瀕死の状態で恋人の家へ転がり込むが、それは愛する者を危機に晒す真の恐怖の始まりだった。怒りとともに彼は自身の運命を脱する決意をする。選択を誤れば、待つのは死。極限状態で生きる男を描く、ハードボイルド・ミステリ!
死者四名を出した現金輸送車襲撃事件の共犯として、十年の刑に服していたオーディ・パーマー。奪われた七百万ドルの行方を知るとされる彼は、獄中でどれほど脅されても金の在処を吐くことはなかった。そして刑期満了の前夜、オーディは突如脱獄を果たす。翌日には自由と金が手に入ったはずなのに、いったいなぜ?英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞受賞、エドガー賞最優秀長篇賞最終候補になったノンストップ群像劇。
オーディ・パーマーと獄中で仲のよかった受刑者モスは、何者かによって刑務所から連れ出され、妻の命と引き換えに脱獄したオーディを探し出すよう命じられる。また、事件の捜査に当たるFBI特別捜査官デジレーも、十一年前の現金輸送車襲撃事件を見直していた。ふたりはやがて、事件の裏にひそむ巨大な権力の存在に気づく。スティーヴン・キングが絶賛した著者がテキサス南部を舞台に描く、壮大な陰謀と愛と悲劇の物語!
宗教象徴学者ラングドンは、スペインのビルバオ・グッゲンハイム美術館を訪れていた。元教え子のカーシュが、“われわれはどこから来たのか”“われわれはどこへ行くのか”という人類最大の謎を解き明かす衝撃的な映像を発表するというのだ。カーシュがスポットライトを浴びて登場した次の瞬間、彼は額を撃ち抜かれて絶命した。カーシュ暗殺は、宗教界によるものか?もしくは、スペイン王宮の差し金か?かくして、誰も信用できない中で、ラングドンと美貌の美術館館長・アンブラは逃亡しながら、人工知能ウィンストンの助けを借りて謎に迫る!
ラングドンとともに逃げるアンブラは、スペイン王太子フリアンの婚約者だが、カーシュ暗殺にはスペイン王宮が関わっている可能性があるという。“われわれはどこから来たのか”“われわれはどこへ行くのか”という人類最大の謎を解き明かした映像を見るには、スマートフォンに47文字のパスワードを打ち込まねばならない。カーシュの部屋で手がかりを得たラングドンは、サグラダ・ファミリアに向かう。迫る暗殺者、正体不明の情報提供者。誰が誰を欺いているのか、先の見えない逃亡劇は、衝撃的な結末へー
メアリは、夏休みのあいだ、森のそばの屋敷に住む、大おばさまにあずけられることになった。真っ黒な子ネコについていくと、七年に一度しか咲かないふしぎな花“夜間飛行”を見つける。それは、一夜かぎりの魔法をさずける「禁断の花」だったー。魔法を使えるようになったメアリがほうきで飛び立った先にはー絵コンテから選びぬいた美しい挿絵を多数収録!
夏休みに親元を離れ、田舎で暮らすことになったメアリは、退屈な日々を過ごしていた。ある日、黒ネコのティブと出会い、七年に一度しか咲かない不思議な力をもつ花“夜間飛行”を見つける。庭にあったほうきに、夜間飛行の花の汁がつくと、突然ほうきは空高く舞いあがり、メアリは魔女の学校へと連れていかれ…。少女の成長と、ドキドキハラハラの大冒険を丁寧に描いた魔法ファンタジーの傑作!読みやすい新訳で登場。
ニック・メイソンが塀の外に出たのは、5年と28日ぶりだった。警官殺しの罪で25年の刑期を言い渡されていたが、ある人物と取引を結び、刑期前に出所したのだ。その条件は、ただ1つ。携帯電話が鳴ったら出て、どんな指示であっても従うこと。張りつめた緊張感の中、失った時間を取り戻そうとあがく彼だが、恐るべき指示は容赦なく下される…孤独な男の闘いを、硬質な筆致で描くハードボイルド・ミステリ。シリーズ、第1弾。
「地獄」。そこは“影”-生と死の狭間にとらわれた肉体なき魂ーが集まる世界。目覚めたラングドン教授は、自分がフィレンツェの病院の一室にいることを知り、愕然とした。ここ数日の記憶がない。動揺するラングドン、そこに何者かによる銃撃が。誰かが自分を殺そうとしている?医師シエナ・ブルックスの手を借り、病院から逃げ出したラングドンは、ダンテの『神曲』の“地獄篇”に事件の手がかりがあると気付くがー。