小説むすび | 著者 : 辻章

「群像」編集長を務めたのち作家に転身、泉鏡花賞を受賞、芥川賞の候補となり、２０１５年に逝去した辻章の著作集、全６巻完結！長篇『猫宿り』所収。

「群像」編集長を務めたのち作家に転身、泉鏡花賞を受賞、芥川賞の候補となり、２０１５年に逝去した辻章の著作集全６巻、第４巻刊行！「季刊・綜合文芸誌　ふぉとん」掲載全作品所収。

「群像」編集長を務めたのち作家に転身、泉鏡花賞を受賞、芥川賞の候補となり、２０１５年に逝去した辻章の著作集、第二巻刊行！第一長篇『誕生』所収。

「群像」編集長を務めたのち作家に転身、泉鏡花賞を受賞、芥川賞の候補となり、２０１５年に逝去した辻章の著作集全６巻、刊行開始！第一作品集『逆羽』、第二作品集『この世のこと』、芥川賞候補作「青山」所収。

８０年代を疾走した作家と、言葉をもたない子供の父として煩悶する編集者。「時」に洗われた記憶が清冽な力作長編。

絶え間ない父母の諍いをなす術なく見つめる子供。自閉症の子供を通し、親子の関係をあらためて問う父親。父親のない子を森の中でひっそりと育てる女。女友達の妊娠の知らせに揺れる少年…。親と子、そして男と女の視線から、生命の永遠の姿を浮き彫りにする鮮烈な作品集。

夢と現実との境界“日暮し坂”。幼年期に遡る魔術の瞬間、“日暮し坂”に佇む男の胸に去来する美しくも危うい光景…。人生の原景を透明な視線で描き、時空を超えた魂の永遠を謳う渾身の長篇力作。

人間が子を生み継ぐ、この自然の営為によって生まれさせられた雲見翼は、祖父から父へ、そして自分へと流れる、この血の鎖を愛しまた憎んだ。彼は人間が造り出した悪魔「Ｐｌｕｔｏ」を武器に、自らの血の源流を破壊しつくそうとする。一方、彼をめぐる女性たちは、子を生み継ぐ人間の力を讃歌してやまない。翼はどこへ歩き出すのか。

与えられた生命の未成の空間に立ち、生きることの根を問いかけ人間の原型を希求する。鮮烈な第一創作集。