著者 : 郝景芳
流浪蒼穹流浪蒼穹
22世紀、地球とその開発基地があった火星のあいだで独立戦争が起き、そして火星の独立で終結した。火星暦35年、友好のために、火星の少年少女たちが使節「水星団」として地球に送られる。彼らは地球での5年にわたる華やかで享楽的な日々を経て、厳粛でひそやかな火星へと帰還するが、どちらの星にも馴染めず、アイデンティティを見いだせずにいた。なかでも火星の総督ハンスを祖父に持つ“火星のプリンセス”ロレインは、その出自ゆえに苦悩していた…。ケン・リュウ激賞、短篇「折りたたみ北京」で2016年ヒューゴー賞を受賞した著者が贈る、繊細な感情が美しい筆致で描かれる火星SF長篇。
人之彼岸【ひとのひがん】人之彼岸【ひとのひがん】
重篤な病で瀕死状態だった母親を入院させた男は、自分の無力さに苛まれていた。だが母親はある日突然、何事もなかったかのように退院してきた。母はまだ病院にいるはず。では今ここにいるのは一体何なのか?どんな病人も嘘のように回復させてしまうという評判の病院の謎を追う男を描いた「不死医院」、万能の神たる世界化されたAIと少年との心温まる交流を描いた「乾坤と亜力」など、AIをめぐる6つの短篇とエッセイ2篇を収録。短篇「折りたたみ北京」で中国に『三体』に続くヒューゴー賞をもたらした俊英、〓景芳による短篇集。
郝景芳短篇集郝景芳短篇集
SFと詩的な視覚表現の融合。中国社会と現代都市の奇想天外な投影。ヒューゴー賞受賞「北京ー折りたたみの都市」ほか、社会格差や高齢化、エネルギー資源、医療問題、都市生活者のストレスなど、中国社会を映しだす全7篇。
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