著者 : 金原ひとみ
憂鬱たち憂鬱たち
神田憂は、今日こそ精神科に行かなければと思いながら、さまざまな事態に阻まれてどうしてもたどり着けない。彼女の周りに出没する年上の男性カイズさんと若者ウツイくんはいったい何者なのか?エロティックな思考が暴走し、現実が歪みはじめる。グルーヴ感のある文体が冴えわたる官能的ブラックコメディ。
オートフィクションオートフィクション
22歳の女性作家・リンが新たに執筆を依頼されたのは自伝的創作=オートフィクションだったー。なにものによっても埋めることのできない、深い孤独を抱えた彼女が語り始めた「オートフィクション」は抹殺したはずの過去を描き出す。切り取られたいくつかの季節と記憶。通り過ぎる男たち。虚実が錯綜し破綻した世界の中で、彼女が見いだしたものとは。著者渾身の傑作長編。
アッシュベイビーアッシュベイビー
究極の愛と死を描く傑作恋愛小説 好きです。大好きです。だから、お願い。私を殺してくださいーー。主人公アヤの歪んだ純愛は、存在のすべてを賭けて疾走する。欲望の極限にせまる、恋愛小説の傑作。(解説/斎藤 環)