小説むすび | 著者 : 鈴木たえ子

著者 : 鈴木たえ子

富豪伯爵に解かれた封印富豪伯爵に解かれた封印

君はなぜ、隠していたんだ? これほどまでに美しいことを。 英国屈指の富豪で有力者でもあるボウリュー伯爵は、 弟が田舎で銃の暴発事故に遭って瀕死と聞き、急いで駆けつけた。 見ると、ベッドに力なく横たわる弟のそばに、 不格好な茶色のドレスに頭巾といういでたちの老婆がいた。 なんでも、この村に暮らしている薬草医だという。 今は夜で、目深にかぶった頭巾の陰になって顔がよく見えないが、 こんな老婆にだいじな弟の命をまかせられるものか! 苛立ちを募らせるボウリュー伯爵はしかし、朝の訪れとともに、 思いがけない光景を目にしたーー陽の光を浴びた“老婆”は、 なんと若く美しい知性に富んだ顔の淑女だったのだ! ヒロイン、ローラが身をやつして、ひっそりと暮らしているのは、以前の不幸せな人生から逃げ出してきたからでした。それを誰にも知られないようにしてきたのに、“謎解き名人”としても知られるヒーローは、何やら秘密を抱えている様子の彼女に興味深々で……。

美貌のシャペロン美貌のシャペロン

あか抜けない姿の彼女に 美を透かし見た、不埒な伯爵ーー 付き添い人をして生計を立てているアニスは、 年頃の令嬢のいる貴族から縁結びの依頼をたびたび受けている。 そんな彼女には、ある悩みがあった──美しすぎるのだ。 令嬢に引き合わせた相手男性から関心を向けられないよう、 アニスは古ぼけた服をまとい、豊かな金髪を帽子に押し込んで、 決して目立たぬよう、つねに地味に振る舞っていた。 ところが、偶然知り合った悪名高き放蕩伯爵アダムが、 彼女の慎重に隠された美貌に目ざとく気づき、誘惑を開始した。 その場面を社交界のうるさがたに見咎められてしまい、 もはや失業同然のアニスに、伯爵はやむなく求婚するが……。 軽妙洒脱な作風が魅力のニコラ・コーニックの名作をリバイバル!野暮ったい婦人に身をやつし、日陰暮らしをするアニス。なのに、百戦錬磨のアダムがそんな彼女に恋の照準を定め……。ゆえあって、幸せな結婚なんて自分には望めないとあきらめるアニスの運命は!?

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