著者 : 鈴木潤
ヨーロッパ大陸での大冒険から帰還したメアリ・ジキルら“モンスター娘”こと“アテナ・クラブ”の令嬢たち。ロンドンで彼女たちを待ち受けていたのは、メアリの雇い主である探偵シャーロック・ホームズと“アテナ・クラブ”のメイドのアリスが忽然と姿を消したという知らせだった。メアリたちはさっそくふたりの行方を捜すことに。そのころホームズはアリスとともに宿敵モリアーティに囚われていた。モリアーティの一味はホームズを生贅にして大地の力を操る古代エジプトの女王を復活させ、大英帝国の征服を企てていたのだ…!古典名作をもとにしたSFミステリ三部作完結篇。
ケイトは、率直な物言いが世間に受けない29歳。エキセントリックな科学者の父と、15歳の妹との三人暮らし。植物学者を目指していたこともあったが、今はプリスクールで教員アシスタントをしながら家事を切り盛りしている。ブロンド美人で夢見るような表情を浮かべている妹は男子にもてるが、ケイトにはいまだに恋人がいない。そんなある日、父が、外国人の優秀な研究助手ピョートルの永住権を獲得するために、とんでもない提案をもちかけてきた…。“女性蔑視”疑惑のあるシェイクスピアの問題作『じゃじゃ馬ならし』を、心の機微を描く名手アン・タイラーが、軽やかにしなやかにリトールド。
マンハッタンに住むゴールド家のきょうだいは、幼いころ、近所で評判の占い師に会いにいき、自分が死ぬ日を告げられる。しっかり者のヴァーヤが13歳、リーダー的存在のダニエルが11歳、好奇心旺盛なクララが9歳、末っ子サイモンが7歳の夏のことだ。その後4人は生物学者、軍医、マジシャン、ダンサーと、それぞれの道に。これは、予言された「あの日」に繋がる道なのか。
両親の死を契機に、父親の謎めいた過去を調べ始めたメアリ・ジキル嬢。父の旧友ハイド氏とは何者なのか? ホームズとワトソンの助けを借りて調査するうち、彼女は科学者が狂気の研究の末に生み出した娘たちと出会い!? 19世紀ロンドンで展開するSFミステリ
スマホ越しのロマンスに身を焦がす女子大生、ひそかに復讐を企てるバースデーガール、理想の伴侶を探し求める王女、ハンサムな上司に噛みつきたいOL、魔術であらゆるパワーを身につけようとする女…わたしたちの欲望の先に待ち受けるダークでファニーな真実をえぐりだす、破格の新星の短篇集。ネットでバズった超話題作収録!