著者 : 阿部陽一
水晶の夜から来たスパイ水晶の夜から来たスパイ
ベルリンの壁は’89年11月に崩れ、ドイツは統一へ歩み始める。だが、その一方で取り残された旧東ドイツの治安組識が密かにある計画を押し進めていた。計画を知った女性市議会員ベックナーは殺されてしまう。元の夫、ヴォルフ警部補が事件を追い、秘密に迫っていく。
フェニックスの弔鐘フェニックスの弔鐘
ニューヨークでVIPを乗せた旅客機が墜落。現場からはソ連製の毒ガスが発見された。モスクワではパイプラインが爆発…。デタントのうねりが世界を覆い、米ソ日で軍縮条約が結ばれようとしたとき、平和に挑戦し、冷戦の復活を目ざす巨大な陰媒が進行しつつあった。圧倒的迫力の第36回江戸川乱歩賞受賞作。
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