著者 : 雪舟えま
女子高生のみほは、幼なじみの明日太郎が親友の久美とつきあいはじめてから、もやもやしてばかり。そんなとき、不思議なパンケーキ屋さんと出会う。くもりの日しか現れず、非処女のお客さんにだけドアベルが鳴るその店には、ポーカーフェイスな店主・まぶと、個性豊かなお客さんたちがいてー。恋と友情に悩むみほの見つけ出した答えと、お店の秘密が胸を甘く焦がす、特別なひと夏の物語。
学年や男女の垣根を超えて、多くのファンを持つ荻原楯。兼古緑は高校二年で同じクラスになり、もちあがりで三年になったが、緑にとって楯の存在は劣等感を刺激するばかりで、なるべく距離を置いていた。担任の使いで、長期病欠していた彼の家を訪れる日まではー。未来東京に生きる二人の男子高校生。じれったいほど凸凹で、照れくさくなるほどピュアな恋の軌跡!
地図にない本屋と聞いて、カノさんの本屋だと思った。ときどきしか行けない、その日しか存在しない本屋を作りたいと言っていたのだ。ショップカードの番地は「1-7-水曜日」、間違いない(「水曜日になれば(よくある話)」)。ほか、沖縄の古書店で自分と同姓同名の記述を見つけた女性、宇宙船に一冊だけ残された貴重な地球の紙の本を持つ少年などを描く、人気作家たちが紡ぐ様々な「本をめぐる物語」。本から広がる不思議な世界8編。
女子高生のみほは、おさななじみの男子・明日太郎が、親友の久美と付き合い始めたことに、経験したことのない想いを抱く。そんなとき、町で不思議なパンケーキ屋さんに出逢う。店主のまぶさんが魔法のように作り出すパンケーキを食べ、みほはある決意をかため…。女子高生、白髪あたまの雲の写真家、旅行中の外国人女性ふたり組、訪れたすべての人が幸せに。ここは三百種類ものパンケーキと、温かな笑顔が集う場所。「バージンパンケーキ国分寺」へようこそ。