著者 : 霧原一輝
親の再婚で「姉」となった女性が男を部屋に連れ込んでセックスする姿を覗いてしまった弟と「姉」のその後を描いた「紫陽花とかたつむり」、大学教授が久々に再会した教え子にリードされて絶頂に導かれる「城ヶ島の恋」、若い男を誘惑しズボンに手をつっこんで性を指南する人妻を描く「無花果の女」-。昭和の匂い漂う、大人の回春官能短編集。
手描き友禅の名匠である鴻一郎は、65歳。治療法が見つからない難病で手が震え、思うように作品を仕上げることができなくなっていた。そんな折、遠縁にあたる従兄弟甥夫妻が事故で亡くなり、ひとり娘の螢子が遺されてしまう。螢子の絵の才能と17歳という若さを買った鴻一郎は、後継者として育て上げることを決意する。しかし、日増しに美しさと妖しさを加速させる螢子との生活は、鴻一郎の理性を崩壊させていきー回春官能を超える霧原流『痴人の愛』ここに誕生!
奈津子は、IT会社の社長の夫と一人息子との三人家族の主婦として暮らしていた。夫は一年前から帰宅も減り、奈津子には冷たい態度だ。そんな中、警察に追われている男が侵入。無実を訴える男の姿とその野性味あふれるたたずまいに、日頃満たされていないこともあり、奈津子の心と体は揺らぐがー。書下し官能エンターテインメント!
上司とケンカして会社を飛び出し、起業するも失敗。女房にも愛想を尽かされ、いまは居酒屋の二階に居候し、「便利屋」をしている本田優一郎。そんな折、優一郎は居酒屋の女将から、友人の浮気調査を頼まれる。元プロレスラー、元サオ師という一癖も二癖もある住人の協力もあり、見事に事件を解決した優一郎は、それ以来、3人でチームを組み、様々な男女間のトラブルを解決していく。書き下ろし官能下町ロマン。
家電メーカーに勤める菊地陽介は、妻と大学生の娘の三人家族。隣家の白井家とも仲は良好だ。白井家は、サラリーマンの恒平と専業主婦の智美たち夫婦と、恒平の父親である喜一が同居する三人住まい。何気ない交流のたびに、隣家の人妻を意識するようになった陽介だったが、ある日、ただならぬ様子で智美が訪ねてくる。妻と娘は旅行中で不在、よく見ると智美のブラウスはボタンが引きちぎれ、ひどく怯えていて…。幸せなふたつの家族を取り巻く、欲望と淫気を赤裸々に描いた衝撃作!
赴任二年目の新任教師・崇士は、小学校のPTAを二分する派閥争いに巻き込まれることに。清楚な美人妻・慶子派とワイルドな社長夫人・珠実派ー各陣営のお色気たっぷりな母親たちからさまざまな形で誘惑され、PTA行事の議決に圧力をかけられるが…。豊満な肉体が行間で躍りまくる書き下ろし官能エンターテインメント!